第83話 ロッフ商会1
街の商業地区の中心近くにあるロッフ商会の建物の一室で男2人が酒を飲んでいた。床には拘束されたセシリアが転がされていた。
ロッフ「上手く行き過ぎて、笑いがでるな。」
ロッフは上機嫌に酒を飲んでいた。
ワント「これでこの街のトップを取るのも目前ですね。」
ワントはニヤニヤと笑う。
セシリア「どこまでが計画なの!」
ロッフ「知らない方がいいと思うぞ。」
ロッフが得意げな顔をする。
ワント「そうですよお嬢様。世の中、知らない方が幸せな事もありますよ。」
セシリア「いいから話しなさい!!」
ワント「忠告はしましたからね。」
ロッフ「お前の曽祖父も両親も俺が殺させた。業績の悪化もワントがわざと行った。
全てストルム商会を手に入れる為だ。」
セシリア「お祖父様は病気だと‥。」
ロッフ「お前の両親が盗賊に襲われたのも俺が全て仕組んだことだ。まぁ、殺すつもりはなかったが、まさか舌を噛んで死ぬとは‥。これで気が済んだか?」
セシリア「殺してやる!!!」
ロッフ「お前は今から俺が可愛がってやる。母親には抵抗されて死なせてしまったからな。」
ワント「駄目ですよ、ロッフ様。また舌を噛まれますよ‥。今度はうまくやって下さい。」
そう言うと、ワントは抵抗するセシリアに猿ぐつわをはめる。
ワント「ロッフ様が終わったら、今度は俺の番だからな。タップリ可愛がってやる!」
舌舐めずりをして得意満面の笑みを浮かべる。
セシリアは悔しくて涙を流す。
その後、覚悟を決めたセシリアだが、いつまで待っても体に触れてくるものはいなかった。
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