第81話 ストルム商会1


 とある商会の一室でのこと。


???「で、調べはついたの?」


部下「それが全然情報がなくて‥。」


???「それを調べるのがあんたの仕事でしょ!!」


部下「こうなったら、ゴロツキを雇って侵入させましょう!」


???「私たちには時間がないの!今夜決行よ!!」


部下「わかりました。」

部下が大慌てで部屋を出ていく。


???「あのずっと放置された土地に屋敷を建てた人物。しかも恐ろしく短時間にそれをやってしまった‥。他にも領主様が食べられている、柔らかいパンのレシピを考えたとか。そのレシピが欲しいけど、私の感がもっと他にもいろいろレシピを持っていそうと告げている‥。今月末までにお金を用意しないと、この商会は潰れてしまう‥。もう手段を選んでる余裕はない。」

1人覚悟を決める女性がいた。



深夜2時、イチローの屋敷の外壁に集まる人間がいた。


男1「この壁高くないか?」

男2「かなり高いっす!こんなの登れないっす。」

男3「とにかく登るしかない。俺が縄を引っ掛けるから待っとけ!」


男が爪がついた縄を投げ、壁に引っ掛ける。獣人なのか軽々と登っていく。

壁の頂上についた男は、今度は縄を下ろしていく。下にいた別の男が縄に縄梯子をくくりつける。その後、上の男が縄を引っ張りあげる。ここまでは順調だ。

男が梯子を壁にかけようとした時にそれは起きた。

壁の向こう側に、空を飛ぶ女がいた。

向こうはこちらに気がついているようで目があってしまう。


ウィット「すみません、ご主人様はお休み中ですのでお会いすることは出来ませんよ。」

男は悲鳴をあげそうになるのを我慢した。


男3「それはこまりましたね。用があるのですが‥。」

男が話の途中にも関わらず、女目掛けて毒を塗り込んだ短刀を投げつける。

短刀が女に直撃した。

男が喜んだのも束の間、短刀は女の体には刺さっておらず、スレスレのところで止まっていた。


ウィット「敵対行動とみなし、拘束します。」

男は逃げようとしたが、光の輪に捕らえられて動けなくなってしまった。

その頃、下でも異変が起きていた。


男1「合図が遅い。何やってるのか‥」

男2「トラブルっすかね?」

男1「妙な胸騒ぎがする‥。逃げた方がいいかもな。」


明日香「もう遅い。ここを狙った時点でアンタらの運命は決まってたの!」

男達が武器に手をかけようとした瞬間に意識を失ってしまう。


明日香「まさか屋敷が狙われるとは‥。とにかく誰の命令か調べないと‥。」

明日香が緊張した顔で意識を失った男達を眺める‥。

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