第79話 八岐大蛇


 食後、八岐大蛇さんに拉致られました。

皆んなは特に止めたりしたなかったので今回の事はみんなの中では想定内の事実だったのでしょう。

皆んなの中ではね‥。


いきなり蛇に拘束されたら心臓に悪いよ。

まぁ、今回は優しくしてくれたので痛くはなかったけどね。

連れてこられたのは八岐大蛇さんの部屋でした。

部屋には畳が敷いてありました。

イヤイヤ、何で畳があるの!?

異世界には無いはずなのに‥。


八岐大蛇「イチロー様〜、名前下さい〜。」

あー、完全に忘れてた。

イチロー「八岐大蛇さんでは、駄目ですか?」

八岐大蛇「他のみんなは可愛い名前があるのにですか〜?」

そう言われると辛いなぁ。

さて、結構名前つけるの大変なんだよね‥。

雪花は雪女だから『雪』を入れたかった。

璃水は河童だから『水』を入れたかった。

明日香はツンデレのイメージからその名前にした。

緋莉は目が赤いから『赤』ではなく『緋』にした。

ただ、八岐大蛇は『蛇』を入れるのは何となく嫌なんだよね。

そうなると『八』を入れるとして‥。


イチロー「八重花(やえか)はどうかな?」

八岐大蛇「やえか、やえか‥。」

するとポロポロと涙が溢れてくる‥。

イチロー「ごめん、泣くほど嫌だったの?」

八重花「逆です〜、こんなに可愛い名前ありがとうございます〜。」

気に入ってもらえて良かった。

名前は一生ものだから、毎回プレッシャーなんだよね‥。


八重花「あの〜お願いがあるのですが‥。私も奥さんにしてもらえないでしょうか〜?皆さんの許可はもらってますので〜。」

俺の許可はいらないのでしょうかね‥。

イチロー「呼び出した責任があるので、八重花さえ良ければ、俺の妻になってくれ。」

八重花「ハイ!」

こうして八重花は俺の妻になった。


その後、マツカゼに行って甘々な部屋に泊まって、記念品をもらってきました。

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