第73話 襲来1
翌日、朝ごはんを食べた後は各々が作業を行っていた。俺は明日香、イリス、メア、ウィットのメンバーで裏庭の畑に来ていた。リーンとリースは刀の姿で俺の腰に下げていた。
イチロー「さて、イリスのお陰で畑の準備も整ったので、小麦の種まきをしたいと思います。他にもいろいろな野菜を植えたいので、効率よく植えたいと思います。」
みんなが頷いてくれたので、収納から種を取り出そうとした時に、そいつは現れた。
白銀のドラゴン
体長は15メートルぐらい、鱗が白銀色でキラキラしていて、初めてみたけど本当に綺麗だなぁと思った。
こんな物量のものが、音もせずにこんな近くにくるとは‥。
このメンバーをもって誰も気が付かなかった。
全員の緊張感が伝わってきて、足が震えそうになった。
双方動かない状況が数分続いて、メアが動き出し、俺を庇うように前に来る。
メア「お母さん、何しに来たの?」
プリムラ「あなたが怪我をしたと聞いたから助けに来たのよ。」
メアのお母さんなんだ、ってか普通に喋るんだね‥。
メア「兄さんと喧嘩したの‥。」
プリムラ「最初はあなたを殺したとか言うからビックリしたのよ!でも、その後ゆっくり話を聞いたらトドメは刺さなかった聞いて、あなたが生きていることを確信したのよ。」
メア「兄さんは来てないの?」
プリムラ「あの子は死んだわ。なかなかあなたの事を話さないから聞き出そうと、手足をもぎ取ったら、死にそうになっちゃって慌ててあなたの事を聞き出したらすぐに死んじゃった‥。」
メア「殺したって‥、お父さんも他のお兄ちゃんもお母さんが殺したんじゃない!どうして家族を殺すの?」
えっ、家族をそんなに殺してるの?
何か話が重くなってきたなぁ。
プリムラ「だって雄は信用ならないじゃない?子種さえ手に入れれば、用なしよ。」
メア「そんな酷い‥。」
メアが泣きじゃくる。
プリムラ「それより、あなた‥奴隷になってるの!?どういうこと?」
メア「ご主人様に怪我を治して頂き、眷属にしてもらいました。生涯奴隷なので解除は出来ません。」
ドラゴンが俺を睨む。
めっちゃ怖いんですけど‥、俺普通の人間ですよ。
プリムラ「人間ごとにが私の娘を奴隷化するなんて‥。しかも男なんて!ま、まさか!?」
やばい、鎮めないと‥。
メア「すでに私の初めては、旦那様に捧げてます‥。」
ドラゴンが目を見開いてる。
なっ、油注いじゃったよ‥。
なんだろう、とてつもなく嫌な予感がするよ‥。
プリムラ「ころす!」
ドラゴンが歯を剥き出して怒ってます。
何かがおかしい。
異世界でスローライフする筈が、何でドラゴンとバトルなの?
しかもあれ普通のドラゴンじゃないよね。
こんなことならチート能力貰っとけば良かった。
とにかく話し合いを提案してみよう。
イチロー「お母さん、落ち着い‥」
プリムラ「誰がお母さんや!!」
げっ、いきなりブレスを吐きやがった。
あっ、死んだかも。
ウィット「させません!」
ウィットさんが光の壁を張りましたが、
ブレスが衝突して、壁が壊れました。
プリムラ「何で、天使が?」
言ったら駄目!!
ウィット「私もイチロー様の奴隷です!!」
あー、また油を注いじゃったよ。
プリムラ「お、女の敵!!絶対に殺す!!!」
今ので理性が飛んだようす。
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