第56話 足りない
久しぶりに屋敷の土地に来た。なぜ久しぶりかと言うと寄り道ばかりして作業が進まないからである。
イチロー「イリスに任せて正解だったなぁ、さすがだね。」
イリスは褒められて嬉しそうに微笑んでいる。
雪花に凍らせて、土ごと収納に放り込む強引な手を使ったので地面はボコボコになっていたが、イリスの土魔法で綺麗に整地されていた。
また屋敷を建てる場所は盛り土をして、岩のように硬くしてもらっている。
とりあえず屋敷を収納から出す。
何もなかった場所に巨大な屋敷が現れたので、みんなが驚きの声をあげる。
緋莉も驚いていたので、可愛かった。
まぁ、地獄の屋敷よりも大きいからね。
とりあえずみんなで屋敷の中に入る。
入った瞬間、目がチカチカするような装飾が気になった。
うん、これは外そう。
みんなで屋敷中を探索した、楽しかった。
って、小学生の感想文のような表現になってしまったが、久しぶりに我を忘れて楽しんでしまった。
はい、仕事に戻ります。
明日香に冷たい目で見られてしまった。
心配していた、キッチンやリビングルームはかなり広めに作られていてたので作り直す必要がなくなった。
まぁ、元々は数人で住む予定だったので小さくするつもりであったが、気がついたらこの人数になってしまっていた。さらに子供が産まれたらサッカーが出来そうです。
残りの課題は3階のプライベートルームの改築とお風呂かな。
とりあえず今日の役割分担を決めることにした。
セラは屋敷に残ってお風呂作りと設計。
お風呂作りを急ぐのは、今日から屋敷に住むことにしたからである。
さすがにずっと宿屋に泊まるわけにはいかないので‥。
ベッドはいっぱいあるので問題はないが、いかんせんお風呂が狭い。
なのでセラとイリスはお風呂を作ることになった。
イリスはお風呂を作り以外にも盛り土した屋敷と門までの道作りや、裏庭の畑の準備とかやることが一杯である。
璃水はやる事が多い。
実はこの屋敷には巨大な貯水槽があり、キッチン、お風呂、トイレに水が流れる仕組みになっている。
なので、璃水はひたすら貯水槽に水を貯める仕事である。他にもお庭の花の水やりなど多忙である。
ステアはさらにやる事が多い。
掃除や買い出しである。
掃除は屋敷が広いので大変。
買い出しは食料や食器などである。
ウィットが収納魔法を使えるので一緒にいく。ちなみにウィットの収納魔法は屋敷を入れたりは出来ないらしい。
また雪花・ジルヴァ・アルツも手伝いでついて行く。アルツは医療具が全くないので0から集める事になる。
緋莉には頼んでいることがある。
先程のトイレからの汚水は全て一箇所に集められていて、定期的に捨てているとのこと。正直、臭いとか気になるので、汚水を地獄に捨てられないか、緋莉にダメ元で頼んだら意外にもOKを貰えた。
何でも次元を固定して地獄と直結するらしい。また集めた汚水を使って、汚水地獄を新たに作るとのこと。そこに落とされる人のことを思うと、申し訳なく感じる。
メアは屋敷の警備を頼んでいる。
最後に、俺・ニーナ・ゾン・明日香は建築の材料の木材が足りないので、森に行って伐採することになった。
ゾンから森に行くならついでに何か依頼を受けようと提案されたので、冒険者ギルドに向かうことになった。
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