第45話 奴隷商1
全員で冒険者ギルドに向かった。
目的は二つある。
一つ目は、冒険者登録されていない者がいるのでその登録。
そして二つ目が、スライムの魔石の買取とスライム退治の報酬の受け取りだ。
スライム
魔石 10,000G × 1,000 = 10,000,000G
スライムが魔石をドロップするのは稀とのことだが、数が多かったのと長い間放置させたことで進化した固体がいたようだ。
実はまだ魔石はあるが、あまり沢山売ると大騒ぎになる可能性があるとゾンに言われて1,000に抑えている。
壁の中のスライム退治 10,000,000G
イチロー「魔石の買取もですが、報酬金額が多すぎではないですか?」
受付嬢「魔石は需要が多いので妥当な金額ですよ。報酬の方は何百年も放置された依頼でして、巷では都市伝説扱いされていまして‥。この依頼が片付かないのでウチのギルドの評価が上がらなかったのです。本当に達成してくれて、ありがとうございました。」
報酬を受け取る為、水晶の上に冒険者カードを近づける。するといつもの音が聞こえた。ただギルドカードの色が白から茶色に変わった。
正直微妙な色だ。
受付嬢「おめでとうございます。ランクが
FからDへ上がりました。こんなに短期間で上がるのは珍しいですよ。」
褒められるのは嬉しいが、あまり目立つ行動は控えるようしないと。
ゾンをギルドに残し、奴隷商に向かう。
雪花、イリス、ニーナ、璃水は屋敷の整地に向かわせた。
バウさんに紹介してもらった奴隷商の前に来ている。大きな看板には鎖のマークが入っているようだ。
それにしても立派な建物だぁと思いながら中に入る。
中に入るとさらに驚かされる。派手さはないが細部にまでこだわった作られた部屋になっていた。思わず窓やカウンターなどを触ってしまう。
するとカウンターにいた男性に声をかけられる。
「お客様、どうかされました?」
イチロー「奴隷を買いに来たのですが、こちらの家具が気になってしまい思わず触りたくなってしまいました。大変申し訳ございません。」
「そうでしたか‥。建物の家具はここの主がこだわって選んだものですので、お客様に気に入ってもらえたら喜ぶと思いますよ。」男性がクスッと笑った。
とりあえず、ゾンさんに貰った紹介状を渡す。
「そうですか、あなたがイチロー様なんですね‥」
そう呟くと男性の雰囲気が変わる。
見た目が変わるわけではないが、威圧感がました。
「大変失礼致しました。私がここの主、フライスと申します。たまに部下の仕事ぶりをみるついでに、こうしてカウンターに立つのが趣味でして。正直、椅子に座ってるより現場にいた方が好きなんですよ」
フライスさんがウィンクしてくる。
うーん、なかなか掴めない人だなぁ。
40代ぐらいで奴隷商の主するぐらいだし百戦錬磨の強者だろうから気を抜かないようしないと‥。
俺が緊張していると明日香が手を握ってくれた。
明日香「大丈夫。私がついてるから」
くそー、惚れてまうやろ!
って、惚れて奥さんにしてるけどね。
さすが俺の嫁だ。
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