第28話 妖怪召喚


バージョンアップも無事に終わったことだし、まずは検索、で選んでクリック。


「召喚して宜しいでしょうか?」とメッセージが表示されるので『YES』と。

これでポイントが0になってしまった。


前回と違い、冷静に召喚を行う。もう間違えない、これ以上嫁が増えても大変だしね‥。


2メートル離れた地面に光の柱が現れた。


さて、どんな子が現れるかな。

俺が呼び出したのは、あの有名な『カッパ』だ。一番の目的はカッパが作る薬だ。いろいろな効果があったらしいので執事さんに使ってみたい。

まぁ、気になるのは皿、口ばし、甲羅、水掻きかなぁ。あれをどうやって擬人化するのか楽しみだ。


光の柱が段々と小さくなっていき、女の子が現れた。


年は高校生ぐらい、身長は160センチぐらい、髪色は緑で髪型はおカッパ、手には水掻き、髪留めには口ばしクリップにお皿がついたものをつけてる。あと袴の一部に甲羅の模様。体型はスレンダーな女性だ。


成る程、そうきましたか‥。

一応全て回収してるのかな。


「こんにちは、俺が君の主になる、古賀一郎だよ。こっちの世界ではイチローって呼ばれてるけど、呼び方は君に任せるよ。」

「わかったっす。イッチーと呼ぶっす。」

おっ、後輩系の話し方かぁ、懐かしいな。

「とにかくこらから宜しくね。」

「宜しくっす。あと名前付けて欲しいっす。」

「名前はずっと前から考えてたんだ。璃水(りず)ってのはどうかな?」

「璃水(りず)‥漢字に水を使ってくれたっすね。可愛いっす。」璃水が微笑みながら照れている。喜んでもらえて良かった。


「そういえば、そこにいるのは雪女っすね?」

「旦那様の第一婦人をしています、雪花と言います。今後とも宜しくお願いします。」

ん?何か少し殺気が含まれてるような‥。

「雪花先輩っすね。宜しくっす。で、第一婦人ってことは、他にもいるっすか?」


とりあえず、みんなの紹介を行い、これまでの経緯を話した。


するとプルプルと璃水が震えだす。

涙目になりながら怒ってきた。

「どうして、私を一番に呼び出してくれなかったんっすか!!!」璃水の絶叫がこだまする。

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