第26話 今後について4


一度休憩を挟むことになっなので、ゾンさんが水を渡してくれた。

「どうした?俺の姿をそんなに眺めて。」

「いえ、制服姿もいいなぁと思って‥」

「そ、それは旦那が他の人に肌を見せて欲しくないって言うから‥」

「ごめんね、俺の我儘を聞いてくれて。」

「別に謝ることはないよ。逆に独占させているようで嬉しかったから。」

うーん、このギャップがたまらん、このまま襲いたい。

他の3人から殺気が立ち込めた。

はい、我慢します。ごめんなさい。


話を戻します。

「雪花のことは、この前に話したと思うけど覚えてる?」

「たしか、この世界の精霊に近い存在とか。」イリスが答える。

「うん、それで合ってるよ。俺の世界では

『妖怪』と呼ばれている。で、俺は妖怪を呼び出すことが出来るスキルを持っています。」

「この世界にもレアではありますが召喚士はいますが、妖怪を呼び出せるのはイチロー様だけでしょうね、さすがです。」

いろいろな事情に詳しいイリスさんが言うのであれば、そんなんだろう。


「実はバウさんから奴隷ではないけど、かなり有望な執事を紹介されたんだ。足を怪我しているみたいで、今は動けないみたい。それで、その怪我を治すことが出来る妖怪に心当たりがあって呼び出そうか悩んでるんだ。」

「何か問題があるのか?」ゾンさんが尋ねてくる。

「うーん、まず怪我が治せない可能性があること。あと雪花のような人型ならいいけど、目立つ見た目だと、家から出にくくなったりしそうで可哀想なんだよね。怪我については、試すしかないけど‥。まぁ、執事さんを治せなくても今後、家族が怪我した時に必要になると思うので呼び出す予定ではあったかな。」


個人的にはいろいろなことを相談出来る参謀的な『ぬらりひょん』を早く呼び出したい。後、家の中に『座敷わらし』、敷地内に畑を作るので『泥田坊』、あと着物を普及させたいので『糸引き娘』かなぁ。

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