第25話 今後について3


俺たちは、その後バウさんと別れて冒険者ギルドにやってきた。

今はギルドの個室を借りて今後について話し合うことにした。


まずゾンさんに土地・屋敷・改築の事を説明した。

「さすが俺の見込んだ旦那だ!」

ゾンさんが驚いている。それよりも言葉遣いが元に戻っている。告白の時のしおらしい姿はどこにいったのか‥でもベッドの上では‥」

「旦那!今変なことを考えたろ!!」顔を真っ赤にして怒っている。

「昨晩はあんなに可愛かったのに。」

「なっ、ぶっ殺す!」

あっ、からかい過ぎたかな、目がすわって

きた。

「お二人とも、イチャイチャするのは後にして下さいますか?」イリスさんに怒られました。

「「すみません。」」2人で頭を下げた。


いかんいかん。これから真面目な話をするのに脱線し過ぎてしまった。ここからは真面目にしないと。


「それでは、今後について話し合いたいと思います。まず、住むところについては目処が立ちました。ただ想定外だったのが屋敷が大き過ぎる点です。改築で小さくは出来るかもしれませんが、強度の問題からそれはしたくはありません。」

「大きい事に越したことはないだろ?」

「住む事に関してはゾンさんの言う通りですが、管理する方は大変です。用は掃除になります。このメンバーで家事が出来るのは俺とニーナのみ。イリスさんはステータスを偽造していたので、家事が出来ません。」


「すみません、力になれなくて‥。イチロー様は後で覚えといて下さいね。みんなの前で改めて言うなんて。」イリスさん、激オコです。

「話を進めます。掃除だけでなく食事も作らなくては行けません。あと今後、子供が産まれると思うので‥」

「「旦那様と私の子供‥」」雪花・イリス

「イチロー様と私の子供‥」ニーナ

「旦那と俺の子供」ゾン

みんなが顔をニヤニヤさせて、妄想の世界に入っていった。ダメだ、一旦休憩。


数分後みんなが回復した。


「今は避妊薬を飲んでるから出来ないけど、落ち着いたら作りたいと思う。」

みんなが頷く。


「ここで相談ですが、家事をしてくれる人材を奴隷から買おうと思います。みんなが反対するなら無理強いはしない。ニーナは、この間のこともあるから嫌だよね?」


「私は嫌ではないです。無理やり奴隷にされた人は嫌ですが、いろいろな事情で奴隷になった人もいるでしょうから‥。」


「私は賛成です。旦那様はいろいろと秘密があるので普通に雇うのは難しいかと。大きな屋敷で奴隷を雇うのは一般的ですから」

イリスも賛成してくれた。


「私は旦那様がやりたい事に反対はしません。」

雪花はいつもの通りだ。


「みんな思うところがあるが旦那の秘密もあるし、自分が出来もしないくせに反対する権利はないかな。」

ゾンさんらしい。


「わかった。奴隷を買う事で進めるよ。ちなみに夜の方はみんながいるから、無しの方向で。」


「「「当たり前です!」」」


「当たり前だ!」


うん、最後の一言が悪かったみたいです。みんなの機嫌を直すのにかなりの時間がかかった。

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