異世界1

第5話 ステータス


一郎が目を開けると、そこは草原だった。


あたりを見回したが、何もない草原が続いていた。


「いやっ!何もない!」

「神様、なにしてくてれるの!」

「村も街も見えないけど、ここどこやねん!」

一郎が神様に突っ込みを入れていると頭の中に神様の声が聴こえてきた。


「おっ、無事に転移出来たな」

「うぁ!びっくりした!」

「そんなに驚くことないじゃろ?」

「いきなり頭の中に声が聴こえたら驚きますよ!」

「まぁ、そう怒るでない」

「いえ、怒ってるわけでないですよ。ちょっと驚いただけです。ちなみに何か御用ですか?」

「お前さんにいろいろ説明することがあるので念話してみたのじゃ」

「まずは、ステータスの説明からじゃ。頭の中でステータスと念じてみろ」

「おっ、異世界ものぽっいですね!わかりました、では、ステータス」


一郎がステータスと念じると、目の前に半透明なメニュー画面が表示された。


【名前】イチロー

【年齢】29歳


【スキル】召喚士(妖怪限定)+(女性限定)

【召喚ポイント】10

【魔法】「クリーン」「収納」「索敵」「鑑定」

【持ち物】100,000G、召喚用タブレット


「えっ?こんなにシンプルなの?」

しかしツッコミどころ満載だなぁ‥。


「HP、MPは?」

「ない」

「いやいや、普通あるでしょ!魔法があるんですよ!MP切れとかあるでしょ?」

「まぁ、使いすぎると気分が悪くなる。さらに頭が痛くなる」


なんか二日酔いみたいなこと言ってるなぁ。


「ちなみにそれでも使うと、血を吐く。で、まだ使うと死ぬ」

「うゎ、こわ!」


使い過ぎには気をつけよう。


「10万Gはお金ですよね?」

「Gってゴールドですか?」

「そうじゃ、お金じゃ。読み方もゴールドで合っておる」


ゴールドって、ドラ○エみたいだなぁ。まぁ、わかりやすくて助かるけど。


ちなみに貨幣価値はこんな感じらしい。



鉄貨 1枚が 10円

銅貨 1枚が 100円

銀貨 1枚が 1,000円

金貨 1枚が 10,000円

大金貨1枚が 100,000円

白金貨1枚が 1,000,000円



「召喚用タブレットって何ですか?」

「お主は召喚士なんじゃから、召喚したい妖怪を選ぶ必要があるじゃろ?」

「え?召喚ってタブレットでするんですか?巻物咥えたり、魔法陣書いたりすんじゃ‥」

「今時、そんな面倒なことせんよ」


なんかイメージと違うんだよなぁ。


「とりあえず、召喚用タブレットと念じてみろ」


「わかりました。召喚用タブレットでろ!」


目の前にタブレットが現れた。

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