第4話 天国?2


「さて、お前さんには三つの選択肢がある」


「まず、輪廻転生で生まれ変わって、人生をやり直す」

「次に、異世界転生して、人生をやり直す」

「最後に、異世界転移して、人生をやり直す」


「ちなみに、現世に戻って、人生を続けるは可能ですか?」


一郎が恐る恐る、神様に尋ねてみた。


「ワシは、三つから選べと言ったはずじゃが!」

神様がかなり怒ったようでかなりのプレッシャーを感じる。


「ですよねー。少し考える時間を下さい」


さて、どうしたものか‥。

輪廻転生は、そもそも何に生まれ変わるか分からないからパス。最悪ゴキブリになる可能性も‥。


異世界転生は、これも何に生まれ変わるか分からないからなぁ‥。赤ちゃんからやり直すのもしんどいからパスかな。


そうなってくると異世界転移かなぁ。でもなぁ、こんなおっさんが転移して、冒険者とか出来るかな。


「すみません、異世界転移の場合、俺TUEEE的なスキルとかもらえますか?」


「俺TUEEE??あー、チートスキルね。無理じゃ。異世界転移させる世界には魔王とか亜神とかいないから」

「そんな力を与えたら、世界のバランスが崩れてしまうじゃろ?」

「まぁ、人助けをしたから一つだけユニークスキルをつけてやるけどな」


「ちなみに、ユニークスキルは何でもいいのですか?」


これはチャンスかも。錬金術でお金を作ったり、通販能力で現代のものを取り寄せて売れば、一生楽して暮らせるはず!武力じゃなくて経済を牛耳れば、それはそれで俺TUEEEじゃない。


「あっ、錬金術とか通販はダメじゃ。サービス的なやつだからチートなのは無理じゃ。」


これは、詰んだかも。まずい!何か考えないと。


「召喚士はダメですか?異世界にいないゲームのやつとか?」


「はん!

 どうせ、バハムートとかリバイアサンじゃろ?

 ダメじゃダメじゃ」


くそー、やっぱりダメか。

強すぎるからダメなのかなぁ。

うーん、何かないかなぁ。

そもそも異世界転移した場合、話し相手がいないじゃん。


バハムートとは喋れないよなぁ。

それだと寂しいし‥。

大きすぎず、あまり強過ぎないものは‥。


あっ、悪魔○んも召喚だ。でも悪魔って仲良くなれるかなぁ‥。種類も少なさそうだし‥。


「どうするかのぉ?輪廻転生にでもするか?」


「ちょ、待って下さい。もう少しで考えますので」


いっそのこと、妖怪にしよう!日本の妖怪なら日本語で話せそうだし。


「すいません、異世界転移でスキルは召喚士(妖怪限定)でいいですか?」


「妖怪限定?うーん、それだったら世界征服とかは出来ないかのぉ‥。」

「本当にそれでよいのか?」


うん?何か見落としているような気がする。何だろう‥‥‥あっ、大事なこと忘れてた。


「すいません、異世界転移でスキルは召喚士(妖怪限定)+(女性限定)でお願いします!」


「世界征服などの野心もなさそうじゃし、わかった。それでよかろう」


「えっ、マジで!?」

「やったー!これでハーレム作って、スローライフが出来る!!」


「では、異世界転移させるぞ。」


「えっ?もうですか?心の準備がまだ出来てませんが‥。」


「ワシも暇ではないからのぉ。では、さらばじゃ!」


「ちょっ、待って下さい」一郎の抗議の声と共に光に包まれていくのであった。

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