ボス犬戦
5時起床。
今日は湖に行く日だ。朝はしっかりと食べる。昨日のうちに荷物の準備は出来ていたので、5:30にはログハウスを出る事ができた。
湖に向かい始め小一時間。今日はゴブリン全然いないな? あんなに毎日来てたのに…ガサっ
「ヴゥーキャンキャン」
犬か。持ってきたスコップでズシズシと刺していく。数が多いな…十匹程倒したところでズシンズシンと大きな足音が聞こえる。っな、なんだあのデカい犬は!?
三メートル程の犬が目の前に現れる。ボス犬なのか? 他の犬がボス犬の後ろからキャンキャンと吠えている。日本にいる時は、犬好きだったんだけどね…ここ数週間で犬に対しての愛の気持ちが薄れている。肉は食えないし魔石もない。素材が剥ぎ取れるわけでもないし可愛くもない。犬は役に立たない奴らである。
「アウーーーーン」
あ! こいつ夜中に遠吠えしてる奴か! あれ凄くうるさいしビクッとなるからやめてほしいんだよね。ボス犬は二足歩行から四足歩行に体制を変えて向かってくる。なかなか速いな。抱えているバックパックを脱ぎ捨て爪の攻撃を避ける。
「グルルル」
今度はこちらからだ。犬の横に回り込み腹に思いっきりスコップをぶち込む。
「キャン ヴゥー」
なかなか硬いな。スコップから小回りのきく短剣とアイスピックに持ち変える。
「来いや! クソ犬」
ズシンとボス犬の身体が当たり、飛ばされて近くの木にぶつかる。体当たりが重い!! 何キロあんだこのデブ犬! ボス犬が再びタックルして来そうだったので、ギリギリの所で木の後ろに回る。ガジッとボス犬の爪が木に食い込む。その隙にボス犬の手をアイスピックで刺す。
「キャキャン」
おー。闘牛のように怒ってるね。ボス犬が真っ直ぐ突っ込んで来たので、横に避けるが、っげ、凄い小回り効くじゃん! 闘牛みたいに一直線じゃないのかよ!? 後ろから回り込まれ肩をガブッと噛まれる。
痛い痛い痛い。
グググと牙が肩に食い込んでくる。
「調子に乗るなよクソ犬が!」
ボス犬のこめかみをアイスピックで刺すと肩から牙が外れる。フラフラしてるボス犬の脳天を再びアイスピックで刺し喉を短剣で切る。ボス犬の血が大量に噴き出し、全身に返り血を浴びてしまう。うへぇ
ボス犬は、ズシンと倒れる。倒れながらも今尚こちらへ向ける眼光は鋭い。少しの間ヒューヒューと息をする音が聞こえたが、段々と目から光が消えていった。ボス犬は死んだようだ。
ボス犬が死ぬと他の犬どもは一斉に逃げていった。ボス犬を殺したら私の配下につくんじゃないのか。ちぇ
「はぁぁ緊張したよ…」
安心した途端に肩の痛みを思い出した。
あああああ。
痛いんですけど! 多分、今まで生きて来た中で一番痛い。不思議水で傷口を洗う。おお! 傷口が治って行く。少し赤く後が残っているけど、痛みは全て消えた。流石だよ不思議水。
このボス犬に魔石あるのかな? 心臓当たりをホジホジする。お! あったあった。ゴブリンは青い魔石だけど、こちらのは黄色だな。大きさも大ゴブリンの三倍くらいあるんじゃないだろうか? 水で洗ってリュックに入れ再び湖に向かう。
しかし上のシャツボロボロなんだけど…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます