第5話 : 圧倒的な強さ
そして総勢で約200人程のバトルロワイヤルが幕を上げた。
_そして開始15分後_
レントの出場した組は残り数人しか残っていなかった。なぜこんなにも早く人数が少なくなってしまったかというと、それはレントが久しぶりに気合いの入った殺気を放ってしまったからである。この殺気だけで大多数の出場者は気絶してしまい、退場になっていた。
ということがあり、開始15分程度で残り人数は数人になってしまったのである。
「少し気合いを入れすぎたか...?いやしかし本気で殺すような殺気ではなく、あくまでも戯れる程度の殺気しか我は出していないぞ?」
(最強を決める大会にこれ程の者しかいないとは、、期待はずれだな、、)
もはや、大会に感心は残って無く機械的に残りの出場者を落としていった。
_そして、決勝_
(決勝戦と言えどもどうせ大したことの無い相手だろう)
そう結論づけたレントは早々に相手を落とそうと拳を振るうしかし、目の前の出来事にレントは衝撃を受ける、なんと相手がレントの拳を止めていたのだ。
(これは面白くなってきた。)
そう思い一瞬で距離をとり再び戦闘に集中する。
敵は片手剣で、バックラーを使い攻守一体を実現する動きをしている。
(ほう、こいつはまるで隙がない。文字道理今までのヤツらとは格が違う強さだ)
切り合う途中で
「ここまで俺が苦戦したのは久しぶりだ!」
そう言い男は超連撃を叩き込んでくる。しかし当たらない。その全ては空を切るばかりで一発もレントにかすりやしない。
確かにこの男は強い。それは確かだ、しかしそれは「人間」の中ではの話である。
他の種族を入れると今の男の’強い’という基準は変わってくる。そして様々な種族の頂点に君臨する魔王であるレントに人間が勝てるはずが無いのだ。
「遊びは終わりだ、今から’本当’の’力’というものを見せてやろう。」
(この空間には結界が張ってあって、死なないらしいから心配はいらないだろう。)
詠唱を唱え始める、ただそれだけで周りの空気が凍てついてゆく
「凍れる破滅の息吹、一切合切を凍結せよ」
「コキュートス・零」
刹那、’空間’が凍りついた。
「これが最上級氷魔法だ」
会場に静寂が訪れる、そしてレントが自分の勝利を証明するかのように手を高く掲げる。
会場は一斉に騒がしくなり、レントの優勝を祝福する声がした。
(たまにはこういうのも悪くないかもな)
そう思いつつ、レントは会場を後にした
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