第6話 : スカウトされたんだが
_大会後_
「ふむ、大会が終わってやることがないな...」
レントが大会に出た目的はあくまで金を稼ぐためである。なので大会が終わったあとにやることがないので暇を持て余している。
「おい、そこのお前さん」
「ん?確か貴様は...」
レントは数秒思考し、話しかけてきた相手が大会の決勝の相手だった事を思い出す。
「昨日の大会ではなかなかに楽しめたぞ」
そう笑ってみせる。
すると男は
「実際、全く勝負になってなかったがな。」とつぶやく。
「ところでお前さんは、なんと言う名前なんだ?」
「俺の名はレントだ」
(レント?コイツはどこの所属だ?これほどの実力がありながら無名だということさすがにないはず、、)
「レントと言うのか、俺はロイドだ。よろしくな。」
「ところでレント、聞きたいことがあるのだがこの後は空いてるか?」
(聞きたいこと?我は不正などしていないし、やましいことも無いので別にいいだろう」
「ああ、空いてるぞ。」
「分かった。では少し場所を変えよう」
そう言い、ロイドはある店を指さしながら俺の奢りだ。と笑う
「そうか、それはありがたい」
そう言い2人は共に歩き出した。
「それでレント、いきなり本題に入るがお前さんはどこの所属だ?」
「ふむ、我は特にどこにも所属していないぞ」
「どこにも、所属していないのか?!」
ならばとロイドが畳み掛ける。
「レント、魔法学園に興味はあるか?」
(魔法学園?なんだそれは?聞いたことがない)
「そもそも魔法学園とはなんだ?」
「魔法学園を知らないのか?」
「ああ、なんせとても遠い国から来たからな、、」
(やはり我はこの場所をもう少し知る必要があるかもな、、)
「そうか...魔法学園と言うのは簡単に言うと魔法を学ぶ場所だ。とくにやることもないならばうちの学園に来てみないか?」
(なるほど、、これは学園へのスカウトということか)
「その魔法学園とやらに入るために何か必要なことは?」
「お前ならば大丈夫だと思うが一応試験がある」
(ふむ、試験かまぁ特に心配はいらないだろう)
「分かった。 それで入学試験はいつ行われる?」
「今から2日後だ」
(2日後か、、それまで何もやることがないな)
「ところで、ここら辺に誰でも働けるような場所などはあるか?」
「誰でも働ける場所か、、なら冒険者ギルドに行ってみるといい、お前さんほどの実力があれば十分稼げると思うぞ」
「分かった。後で冒険者ギルドに登録に行くとしよう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます