第3話 : 魔王は大会に出場する
突如現れた獣を倒し、その後に魔王は街を目指して歩いていた。すると大きな城門が見えてきた。
「ふむ、ようやく人里に着いたか。」
しかし城門では人がズラリと並んでいて何やら検問などが行われているようだった。
「しかし困ったな、、生憎 身分証も金も、持ち合わせがないぞ」
ハッキリ言って魔王程の実力があれば、隠密状態で城門を超えることは簡単に出来る。
しかし魔王は不正などを良しとしないため困っていた
「何かいい案は無いものか、、」
そう考えつつも、魔王の番はすぐに来てしまう。
「そこのお前!身分証はどうした!」
「すまない。ここに来る途中で無くしてしまったみたいだ」
すると門番の兵士はこう言った。
「身分証がないなら、大銅貨3枚が必要だ」
しかし今は銅貨1枚も、もちあわせていない
「本当にすまない。来る時に魔獣に襲われて命からがら逃げてきて全て道端に落としてしまったんだ。」
と言う。しかし門番も仕事なので門を通してやる訳には行かないので押し問答が続いている。しかしとある女性が救いの手を差し伸べる、、
「なるほど、途中で魔獣に襲われたのか、、それは災難だったな。」
そう言い彼女は我の分の料金も支払おうとする。しかしそれは悪いと魔王も言うが後で返してもらえれば良いと善意で助けてくれたらしいのでここは甘えることにする。
「ところでその魔獣とやらはどのようなやつだったのだ?」
と門を通った後に聞いてきたので正直にその魔獣の特徴を伝えた。するとよく逃げきれたなと感心したように彼女は言った。
後に知ったことだが、彼女の名前はセシルという名前で王国の騎士団に所属しているらしい。
そして、魔王はとある張り紙を見つけた
「腕自慢が集まる闘技大会?」
そして偶然にも魔王は闘技大会の張り紙を見つけてしまう。その大会には賞金があってこれは出るしかない、と思い受付で大会のエントリーをするために地図を見ながらコロシアムをめざした。
「ここがコロシアムか?」と呟く
すると受付嬢らしき子が
「大会にエントリーされる方はこちらへ!」
と言っているのを発見した、早速エントリーをしようと声をかける。
「ここが大会のエントリー場所で間違いないか?」
すると受付嬢は元気のいい声で「はい!」と答える。
「ではエントリーする為にお名前をご記入ください」
そう言って一枚の紙を渡してきた
しかし困ったな、、我に名前など考えたこともなかったな、、
(人族からは魔王としか呼ばれてないし、、)
すると魔王は偽名を使おうと考えた。となると次は偽名を決めなければならない
(ふむ、そうだなとりあえず’レント’とでも名乗っておくか)
そう思考し、名前をレントで登録する。
(ククク、どのような強者がいるか楽しみだ)
※呼び方の変更
魔王⇒レント
(これからの魔王の呼び方がレントになります)
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