第2話 : 転移した先で
光が収まると魔王は見知らぬ土地に立っていた。
「ふむ、ここはどこだ?我は勇者と魔王城で戦っていたはず、、」
そう言って辺りを見渡してみるがやはりここがどこなのか検討もつかない。
「勇者に強制転移でもさせられたか?」
そう考えるがそれはありえない、なぜなら相手の強制転移は力の離れているもの同士でしか成り立たないからである。
そうなると視認できない’何か’によってこの場所へ転移させられたことになる。
「まあいい、とりあえずここは何処なのかを調べるとしよう」
そう言い魔王は歩き出した、すると
「グオオオオオオ!」
と魔獣の雄叫びが聞こえてくる、恐らく魔王のことを餌と認識したのだろう。
目前まで迫った獣は魔王を噛み砕かんと、その大きな顎で噛み付こうとしてきた。
魔王はその獣をとてつもない力で押さえつける。獣はまさか餌としか認識してなかった目標に押さえつけられてとても動揺した、
「グルルルル!」
獣は殺気を込めて暴れ、抑えられてる手をどけようとする。しかし悲しいかな魔王の手は微動だにしない。
「不敬だぞ獣風情が、、殺すぞ?」
魔王が殺気を込めて言い放つ。
すると獣がビクリ!と震える、やはり戦うと
本能的に勝てないと分かってしまうものだ。
獣は諦めたかのように暴れるのをやめる、
しかしこの魔王は慈悲の心などは持ち合わせていない。
「残念だが、生憎と我はお前を見逃す気は無い。」
そう言い魔王は魔法を唱える。
「ファイラ」
魔王の魔法により獣は骨も残らず燃え尽きる。
「せいぜい、我に向かってきたことをあの世で後悔するがいい」
そう言い魔王は進み始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます