第77話 もしかしてこれで解決するの?
「ちょっと何こっちジーと見てるのよ!」
深い意味はないんだけど素直な子だと思ってジーと見てしまった。
「あーもう分ったわよ! この天才エルフのシオンがあんたたちの願いを何でも一つ叶えてあげるわよ」
素直な上にいい子じゃないか。
「本当に何でもいいの?」
「もちろ......エ、エッチなことはダメよ!!」
私の質問に対して大変不本意な解釈をシオンにされてしまった。
「マコトさん......これもしかしてチカちゃんのことを頼めば」
「うん。カーミラ。私もそれを考えてたよ」
ポンコツじゃないこっちのエルフならチカちゃんのことを何とかしてくれるかもと期待して聞いてみる。
「チカちゃんって女の子を見つけるのを手伝って欲しいんだけど」
「なんだ。そんなこと......で、どんな子なの?」
「模写魔法」
私は魔法で似顔絵をを書いてシオンに渡した。
「ふ~ん。この子ね......あんたロリコンなの?」
「違う......」
何度目だろうかロリコン呼ばわりされるのは......
「まあいいわ......待ってなさい連れて来てあげるわ......テレポート」
シオンの姿が突然消えてしまった。
「これは......遠方移動魔法......シオンさんすごい人だったんですね」
カーミラが驚いているところを見るとすごい魔法何だろう。
シオンは勝手に行ってしまったけれどしばらく待っていればいいのかな?
――――2時間後
「戻ってこないんだけど......」
「そうですね......」
私とカーミラはなかなか戻ってこないシオンを待ってボーっとしていたらやっとシオンが戻ってきた。
「はぁ......はぁ......無理だったわ」
シオンはボロボロになって戻ってきた。
「というか無理ならもっと早く帰ってきてよ!」
私は突っ込みを入れずにはいられなかった。
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