第27話 再びお城に
お城のところまで戻ると城門が破壊され多くの兵士たちが倒れていた。
「急ぎましょう! マコトさん......思ったよりも深刻そうです」
「そうだね。早く行こう!」
私はヤクモと一緒に急ぎ足で城の奥に進んでいく。
前に王様と会った広い広間まで出ると王様、王妃様、姫様3人が縄で縛られていた。
それだけじゃなくもう影の中にうっすらと人影が見えた。
「ほぅ......まだ生きている奴がいたか」
影の中から歩いて出てきたのは目が大きくて、顎がシャープですっきりしているし、唇もやや薄いし、目元に泣きぼくろもある......バランさんに見せてもらった紙に描いてあったイケメン!
「ここまで来た褒美だ。我が名を聞かせてやる! 魔王軍幹部シルバだ!」
腰に手を当て堂々と宣言し、私たちを威圧する。
私はその様子を見てるとお腹の部分に目がいく。引き締まった丸出しの腹筋は是非とも触らせてもらいたいな......
「魔王軍幹部だと!? だが、残念だったな! こっちには魔王軍幹部のゴルドーを倒したマコトさんがいるんだぞ!」
「何!? あのゴルドーを倒しただと!?」
シルバはヤクモの言葉に驚いて少し後ずさりをした。しかし、すぐにこっちを睨みつける。
うん。睨んだ顔もなかなかいい顔しているね。やっぱイケメンは癒されるわ。
「ふん! つまらぬハッタリだ......やつは魔王軍幹部の中では弱いとはいえ。ただの人間に負けるはずがないだろ!」
「試してみるか? マコトさん。お願いします!」
ヤクモが譲るように後ろに下がった。もちろん私はシルバに向かって歩き出す。
え? 何でこんなときだけやる気満々かだって? イケメンが相手だからだよ。
「お前が相手をしてくれるというのか? ひ弱そうな見た目の人間1人で何ができると言うのだ?」
今回もイケメンを堪能させてもらうよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます