第384話 パパは認めないぞ!
「そして次になぜ俺がダイスケの体を奪ったかを聞きたいんじゃないですか?」
「いや、そもそもダイスケとか誰のことだか分らないんだが?」
ヒロトの言葉にスザクが空気も読まず答える。まあ僕としてもあんまり興味ないからいいけど......
「パパ、聞いてあげようよ。あの人イケメンだし!」
「ちょっ......何言っているんだマロン! パパはあんな奴とのお付き合いは認めないぞ!」
......お付き合いなんて一言も言っていないんだけど。
「そんなことよりアイネさん。フツメンレベルのダイスケさんの顔がイケメン呼ばわりされていることに疑問を持たないんですか?」
「え? ディオネ様、どういうこと?」
「周りの女性の様子を確認してください」
僕は顔が動かないので必死に目を動かしたり、耳を澄ませることに集中する。
「お姉様! 私おかしいのですわ......可愛い女の子じゃないのにあの男性にセクハラしたいとおもってしまいましたわ」
なんだって!? あの女の子専門のセクハラ魔のアリスが!? これでやっと普通のセクハラを......違う! セクハラを止めないならおかしいことに変わりないでしょ!
「まさか猫以外の異性に興味を持ってしまう日がくるにゃんて!」
タマ......むしろ今の君がオス猫に興味を持っても相手は興味持たれないだろうからそっちの方がいいんじゃないかな?
「女神の私があんな人間の小僧ごときが気になってしまうなんて......あり得ない!」
赤面しながらそんなこと言っても説得力無いよ、メルダリン。というか正確には“元”女神でしょ? 読者の人が混乱する言い方はやめてもらえないかな? それはさておき、この異常事態について何となく分ったぞ!
「......と言う訳で俺はダイスケの体を奪ったわけなんですよ!」
どうやらヒロトの説明が終わったよう......え? もう終わったの?
「あ、ごめん! 考えごとしてて聞いてなかったからもう一度説明してもらえるかな?」
「ふざけるな! なんで聞いていないんだよ!」
ヒロトは顔を赤くして怒りをあらわにしている。
「読者の人も気になっているかもしれないからもう一度頼むよ」
「む......そう言われたら説明しないわけにはいかないですね」
どうやら次話でヒロトはもう一度説明してくれるようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます