第338話 父娘の絆
マロン姫の方を見るとマロン姫は相変わらず無傷なのに対して、メイド長がこんなにボロボロになるのなんて初めてじゃないかと思えるほどボロボロだ。
「マロンはオレが何とかする」
スザクは何かを決心したような目でマロンの方を見ている。
「おい、待てスザク!」
ビャッコは進もうとしたスザクの肩に手をのせる。
仲間があんな化け物みたいなのと戦おうとしているのだ。「俺も一緒に戦うぞ!」とかカッコいいこと言ってくれ.....
「あいつはどう見てもお前基準の幼女に入らないだろ? 背だってあんなに高いし......」
「今は女の子の趣味の話なんてしてなかったでしょ!! 何で突然そんな話題になるんだよ!」
ビャッコの発言にすかさず僕は突っ込みを入れざるを得なかった。
薄々読者のみんなも気づいていると思うけど僕は前世でも突っ込みをしていたから、記憶を取り戻したからといって突っ込みをやめたりはしないよ。
「さすがに無関係の人間を殺すのも気が引けるな......だが邪魔はされないように足をもらう!」
僕たちがコント......のつもりはないけどコントをしているうちにマロン姫はメイド長の足の骨を砕こうと殴りかかっていた。
「何っ!?」
マロン姫はすかさずメイド長から飛び退いた。スザクが銃をマロン姫に向けて撃ったのでそれを回避したようだ。
「マロン! やめろ......お前に何があったか知らない。でも、人を傷つけることに意味はないだろう?」
「ああ......正気に戻ったんだ。意味か......意味ならあるよ......これは私の復讐の物語なんだから! 邪魔しないで! パパ!」
マロン姫もスザクを父親だと気づいていた!? 父娘の絆ってすごいんだ......見た目が変わってもお互いに何か感じるものがあるのかもしれない。
マロン姫がこっちに向かって......あれ? 僕たちピンチじゃない?
「安心しろ! 貧乳はオレが守る!」
すかさず僕とタマを両脇に抱えて飛び退いた。
なるほどここで貧乳の2人を助けてくれ......って誰が貧乳だ!! それはさておきボロボロ布のやつはマロン姫とスザクの戦いに巻き込まれそうな場所に放置したけど敵だし心配しなくていいよね?
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