第309話 スザクの能力は何だろうか?
こっちのメンバーがコントをやっているうちに2発の銃弾がセイリュウとゲンブの手にしていた剣の刀身を破壊した。
「「ああ!! オレの剣が!!」」
セイリュウとゲンブは声をそろえて後、2人は刃がなくなった刀を見つめる。
この2人......もしかしてスザクやビャッコのように強くないんじゃ......
僕が呆れているとスザクが僕たちに向けて散弾銃のように無数の撃ってきた。
「こんな鈍い攻撃をするなんて欠伸が出てしまうぜ......」
セイリュウは目にもとまらぬ速さで......ええっと、何かしたら無数とも思われた銃弾がすべて地面に転がっていたのだ。
え? ......『何かしたら』をちゃんと説明しろって? こんなときは......
「タマ先生、お願いします」
「いや......急に『お願いします』と言われても何のことかさっぱりにゃんだけど?」
しまった......またもやタマにメイド長と同じ感覚でお願いごとをしてしまった。
「姫様、先ほどのセイリュウの動きは弾を真上から手の甲を使って地面に叩き落としておりました」
メイド長が代わりに答えてくれたぞ......やはり困った時にはメイド長だね! さて、戦いの続きを見るとしようか......ってあれ? スザクが居ない?
「死ね!」
スザクはジャンプしたのか僕たちの上空から発砲する。
「次はオレの番だな!」
ゲンブはなんと銃弾に向かって拳を向けると何と銃弾を弾いたのだった。
「おそらくゲンブの皮膚の固さが鉄の強度なのにゃ。だから銃弾を弾いたのにゃ」
さっき説明できなかった名誉挽回のつもりなのかタマが戦闘の解説役を始めた。
別に知りたくなかったけど読者に優しい小説になるからこのまま話させてあげよう。
「これはまずいかもしれないのにゃ」
タマは焦りを見せた表情で考え込んだ。
「どういうこと?」
「ちょっと耳を貸すにゃ」
タマが手をこまねいていたので僕は耳を近づけた。
「スザクは能力を使っていないと思うにゃ......これでこの強さってことは能力を使えばもっと強くなるかもしれないのにゃ」
僕は能力を使って......るつもりはないんだけど、使っても弱いのは気のせいだろうか? 僕みたいに戦闘用とは限らないんじゃないかな?
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