第253話 お昼は何かな!
アイギス王子という邪魔ものが居なくなったことで楽しい時間が再び始まる。
「ところで今日の昼食は何なの?」
僕は同じように美少女を見て満足そうな笑みを浮かべているシャーリーさんに尋ねた。マーラが買い物に行ってたと聞いたので何なのかちょっと気になっているのだ。
正直昼食が何であってもこの美少女たちと食べるならどんなゲテモン料理でも美味しいと思え......や、やっぱゲテモノは無理!! この世界に来てから僕の舌はそこそこグルメに成長したんだ!! まあ、ゲテモノ料理なんて食べたことないんだけどね。
「うーん! 実は私も知らないのよ」
シャーリーさんは口元に人差し指を当てて答えた。
あれ? 主催者であるシャーリーさんが知らない......?
「ということは昼食を考えたのはミランダさんなのかな?」
「アイネちゃん、ミランダでもないのよ。あの子......そう! ヒナちゃん。今日はあの子が用意するって提案してくれたのよ」
シャーリーさんはヒナを指差した。するこヒナもこっちに気づいて近づいてきた。
「うちのこと呼んだ?」
「噂みたいに話しちゃってごめんなさいね。さっき昼食の話になってヒナちゃんが用意してくれるってことをアイネちゃんに教えてたのよ」
「そうや。うちに任せとき!」
ヒナは自信たっぷりに拳を握って自分の胸に当てた。
「それでね、ヒナちゃんにどんな料理を用意してくれるか教えて欲しいのよ」
「ええで。隠すことでもあらへんしな。うちが用意したのは......」
ヒナが用意したということは......たぶんあれだろう。昨日の突っ込みをい入れたたこ焼......
「カレーや!!」
「たこ焼きじゃないのかよ!!」
ヒナの答えと同時に僕は突っ込みを入れざるを得なかった。
「かんにんな。たこ焼き作るには調理器具があらへんのや。次の機会があったら作るで」
ヒナは手を合わせて片目を閉じて誤った。
別に責めたつもりはないからちょっと罪悪感......
「なるほど......じゃあ次の水着パーティーの際にはぜひ!」
いつから居たのかなぜかミランダさんがヒナの肩に手をポンと置いた。
......というか水着パーティーなんてする予定ないからね?
「水着パーティー? なんか分らへんけど楽しそうな響きやな」
意外とヒナは水着パーティーには好感のようだ。
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