第138話 純粋なる変態
「姫様、1週間後は予定が空いておりますので問題ありませんよ」
メイド長が料理を運んできながら答えた。
......さすがメイド長ナイスタイミングだ。
「それじゃあ1週間後にしましょう。スール!」
「はい。姫様」
シャーリーさんは指をパチンと鳴らすとどこからともなくメイド長に似た人物が現れた。
あの人......確かお茶会にいた......
「私の妹です」
メイド長が心を読んだのか僕の質問の前に答える。
うん予想はしてたけど......やっぱり家族だったんだね。
「それじゃあ食事にしましょうか......アイネ姫様こちらお使いください」
テーブルには既にお茶が並べられていた。仕事モードのミランダさんは手際もいいみたいだ。
「ありがとうございます......って何これ?」
僕は渡されたものを受け取って質問した。
「アイネ様、知らないのですか? 水着ですよ」
ミランダは何とも純粋な目で僕の質問に答えた。
いや、そんな純粋な目で渡されても......普通食事に使うにしてもナプキンとかじゃないの?
「ほらほら服が汚れますから......ささ、早く着替えてください」
「いや......服は汚れないかもしれないけど、それだと僕の肌に直接料理がこぼれるんじゃ......」
「大丈夫ですよ! そのときはボクが綺麗に舐めとってあげますから!」
またもやミランダさんは純粋な目で答え......いやいや、それはもはや完全にアウトの考えだよ。
「いい加減にしなさい、ミランダ! スール、やって!」
シャーリーは僕の危機を感じたのか命令した。
「はい。姫様」
スールはすぐさまミランダの首元に一撃入れて気絶させたた。
ミランダさんはどうやら姫様とか気にせずセクハラする危ない変態さんのようだ。シャーリーさんも危ない人だと思ってたけどこの人はさらに上をいく危ない人のようだ......
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