第136話 どっちのパーティがお好みで?
ミランダはティーポットを机の上に置いた。
やっとティーポットから手を放し......あれ? 何だか後ろからおぞましい気配が......
僕は気になって後ろを振り返った。するととても汚らしい穢れたゴミを見るような目でシャーリーがミランダを見ていた。
「あの......シャーリーさん? どうかしたんですか?」
今までに見たことがないような顔をしていたので気になって声をかけてみた。
「最低で最悪な回答ね......吐き気がするような物の考え方ね」
「あの......シャーリーさん、どうしたんですか急に?」
シャーリーがものすごい罵倒の言葉をミランダに対して使っていた。
「アイネちゃん、ミランダが今何て言ったか覚えているかしら?」
「ええっと......水着の魅力は女の子の肌の露出が多いことって......」
まあ、実際に僕もその点については同意だ。ミランダさんみたいに堂々とは言えないけど......
「そう! あろうことか女の子に対してクズである男みたいな物の見方をしていたのよ!」
シャーリーはミランダに指を突き付けた。
あ、なるほど......そういうことね。それにしても良かった......正直な水着の魅力を言わなくて......
「べ、別にいいじゃないですか! ボクは......ボクは女の子のやわ肌が見たいんですよ! あの玉のように白い肌を見れると想像しただけで......はぁ最高です......」
ミランダは頬を赤く染めて嬉しそうな顔をしていた。
ミランダさんはミランダさんで他人の目など全く気にしない人みたいだよ......ある意味尊敬するよ......
「はぁ......ミランダが気持ち悪いのは今に始まったことじゃないし諦めるしかないわね」
シャーリーは呆れてため息をついた。
「それじゃアイネ様、パジャマパーティーと水着パーティーどちらにしますか?」
ミランダは目を輝かせて僕に尋ねた。
「えーっとそれじゃあ......」
2人の意見を聞いてもやはりどちらも魅力的......これは悩むね。
「水着パーティにするとミランダにいやらしい目で見られるわよ」
僕が頭を悩ませているとシャーリーが僕が答える前に言った。
「パジャマパーティーで!」
僕はそう即答するしかなかった。
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