第49話 初めまして妹ちゃん
「なんだ、そうだったのですか......」
ロイドの妹ちゃんは寂しそうな顔でつぶやいた。
「それより、挨拶するんだ」
「そうでしたわね。わたくし、セレナと申しますわ。アイネお姉様」
セレナはスカートの裾を少し持ち上げて顔を下げた。その後満面の笑みで私に微笑みかけてくる。
か、可愛い!!
「セレナちゃん、今のもう一度お願いできるかな?」
僕はセレナに挨拶のアンコールのお願いをした。
「はい! わたくし、セレナと申しますわ。アイネお姉様」
先ほどと同じように満面の笑みで私に微笑みかけてくる。
やっぱり可愛い! 今日はおっぱいの感触とこの少女の可愛い笑顔だけでここに来た価値があったよ!
「さっき紹介されたけど私はアイネ。セレナちゃん誕生日おめでとう」
「私はシャーリーよ。誕生日おめでとうございます。会えて嬉しいわ」
僕が誕生日のお祝いの言葉につられてシャーリーもお祝いの言葉を言った。
「2人ともありがとうございますわ!」
セレナちゃんは満面の笑みで返してくれた。
「姫、ゆっくりして行ってください」
ロイドは一礼をしてこの場を立ち去って行った。
「バイバイ、アイネお姉様!」
後から続いてセレナも手を振りながらロイドについていった。
「やっぱり女の子は食べてしまいたくなるくらい可愛いわ......エヘヘヘ......」
シャーリーは涎を口から垂らしながら立ち去っていくセレナを見つめている。
......僕もその食べたい女の子の1人として見られているのだろうか。
「もちろんアイネちゃんも可愛いわよ」
先ほどのセレナを見る目と同じ目でシャーリーは僕のことを見つめている。
食べられたりはしないよね?
「そ、それより、料理でも食べに行きませんか? ほらあっちに美味しそうな料理が!」
僕は話題をそらすため誕生日会用に用意されたであろう数々の料理を指差した。
「そうね。食べに行きましょう」
シャーリーも興味の対象が僕から料理に移ったのでなんとか食べられずに済みそうだ。
僕とシャーリーは早速料理が置いてあるテーブルに向かうと取り皿に料理を取っているよく知っている髪型の女の子がそこにいた。
「あれ? もしかしてチョココロネ!?」
「違うわよ!! チョココロネじゃなくてコロネだって教えたでしょ! あんた私をそんなに食べたいの!?」
僕は微塵も食べたいとは思わない。しかし、女の子を食べたい人なら僕の隣にいるけどね。
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