第48話 見覚えのあるおっぱい
ロイドの母を検問に預け、僕たちはまっすぐ案内されたロイドの城へ向かった。
お城の前まで到着したらそこで馬車から下りた。
「近くで見るとお城も大きいなぁ」
僕は見上げるように城を眺める。
「あら? もしかしてアイネちゃん?」
ふと後ろから綺麗なドレスを着た、豊かなサイズのおっぱいのお姉さんが声をかけてきた。
あのおっぱい......お姉さんは......
「シャーリーさん?」
「覚えててくれたの!? 嬉しいわ! それにしても久しぶりね。元気だった?」
シャーリーは僕の頭をおっぱいですっぽり覆いつくすようにして抱きしめた。
こんな大きなおっぱいを忘れるわけないじゃないか。それにしてもなんて柔らかいんだろうか。
「元気でした。シャーリーさんも元気そうでなによりですね」
「アイネちゃんも誕生日会に来たのよね? 一緒に行きましょ!」
強引にシャーリーは僕の手を引いて連れて行かれた。
「「行ってらっしゃいませ」」
メイド長とサーシャは連れて行かれる僕を見ながら一礼をしていた。
誕生日会会場に着くとみんな華やかな服装をしていて見るからに高貴な人たちばかりだろうというのが分かる。
もちろん僕の知っているような誕生日会とは全く違い人がかなりたくさん来ている。
「姫......ようこそお越しくださいました」
僕の姿を見つけて挨拶をしに来たのか僕の目の前にロイドが立っていた。
「わっ......いつの間に!?」
僕は突然目の前にロイドが立っていたので驚いた。この気配の消し方は本当に忍者の一族じゃないだろか?
「本日はお招きいただきありがとうございました」
僕の隣にいたシャーリーはさっきまでとは別人のようにスカートの裾を軽く持ち上げ、片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げ、背筋を伸ばしたまま挨拶をした。
僕も真似をしてお辞儀をする。
「お兄様、お兄様! お兄様の婚約者のアイネ様はどちらの方ですか?」
ロイドの横から女の子がひょこっと顔を出した。お兄様ということはこの子が妹か......
「こっちの女の人」
ロイドは僕のことを指さしていた。
「ちょっと待って、婚約した覚えはないぞ!!」
とりあえず妹ちゃんに誤解がないように僕は突っ込みを入れることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます