第14話 合法ショタ

 ロイドも帰って行ったあと本日2人目のお見合いが始まる。

「アイギス殿下がお見えになりました」

 お見えにならなくてもいいのに......

 中に入ってきたのは......少年? チャーリーと同い年くらいかな? でも今の僕よりも背が小さいな。

「小生がアイギスぞ!! 汝がアイネか」

 変な言葉使う小学生だな......いや学生かどうかは分らないから変な言葉使うちびっこと覚えよう。

 子供のあやしかたはチャーリーのときになれたからなもう大丈夫だ。

「ここまで1人で来たの? えらいねぇ」

「小生を馬鹿にするでないぞ!! こう見えても小生は18ぞ!!」

 え? 年上? このちびっこが?

「またまたぁ、冗談きついなぁ。ね、メイド長!」

 僕はメイド長に同意を得るために聞いてみる。

「アイギス殿下は18歳とお聞きしております」

 え? まじかよ合法ロリならぬ合法ショタということか......

 そもそもそんな法律なさそうだし合法も違法もないか。

「でも今までのお見合いの相手と比べて小さいから可愛いのになぁ」

 恋愛対象としてはもちろん対象外だけどね。男だし。

「今......汝は何と言った?」

「小さいから可愛いって言ったけど?」

 なんだ? もしかして聞こえなかったのか?

「絶対にゆるさないぞ!! 小生は可愛いんじゃない!! かっこいいんだ!!」

 顔を真っ赤にして頭から湯気が出て怒っている。

「殿下落ち着いてください。姫様申し訳ありません、本日はここで失礼させていただきます」

 アイギスを連れてきたメイドが暴れるアイギスを取り押さえた。

「アイネよ!! 覚えていろ!! 必ずこの屈辱は晴らさせてもらうぞ!!」

 そしてアイギスはそのまま部屋から連れ出された。

 僕も背の高さがコンプレックスだったんだよな。

 今度会ったら謝ってあげよう。

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