第13話 逆襲

 私の子供達が魔力を枯渇させ倒れ伏す


水鉄砲のごとき、水の塊を打ち出して


震度3~4くらいの揺れを、私の足元で起こして


送風機の強くらいの、風を私に浴びせて


アミュレットに頼り、弱体化した子供達…………この教訓を後世に残して欲しい。


長女のファイヤーも熱いかった、ただ熱いだけだった 火傷しないくらいの熱さだった。


アミュレットの魔法陣は魔力のコストの割には、効果が微妙だ…………いや、物理現象を起こせるその一点を見れば、画期的な知識なのだが、効果が……


 

 私の一族の戦闘方法は、無色の魔力を打ち出し敵のアストラルボディに攻撃しつつ、銃や剣などで肉体にダメージを与える物だったはず…………しかし、アミュレットを使ったら、弱くなった。 見た目は派手になった それだけだ……


取り合えず、魔力を使い果たし立ち上がることも出来なくなった4人に拳骨で制裁


「ふ、我らを倒していい気になるな、我らは前座に過ぎない…………グフッ」


拳骨で頭を叩いた息子が涙目で、そうのたまった。



 そして、満を持して現れのは


  

   新総帥 アリス



ミコ様から頂いた、装備を纏い現れる


ドレスアーマーからは、大量の魔力の内包を感じさせられる……まさに、子供達が持っていたアミュレットとは桁違いの力を感じさせる。


私を見下すように小さな体をエビぞりにし、不敵な笑顔で ゆっくりと剣を抜く


性剣 エクスタシー


剣先は天を差し示すように、頭上に掲げる


「オフッ」 どこからか、吐息が漏れてくる


剣を両手に持ち、頭上より剣を下げる その刃をまるで愛おしい物でも見るように舐めるように見ながら


剣先は、私に向けられ


「ジョンひひ爺様、死んで!!」


コスコス


剣の持ち手を両手でこすり始める。


「オフオフ、フォーーーーーー」楽しそうな声が聞こえる


剣は光輝き、大きく長くなる


アリス…………ここ、屋敷の中だけど 使うの 屋敷が吹き飛ぶよ


「エクス タ シーーーーーーーーー!!」


「オフ~~~~~~~~~~」


剣先より、射精される 光の何かが


私は、その光の何か避けてアリスの横を通り抜ける


いや、遅い 遅いのよ スピード



 そして、爆発



ああ、私の屋敷が 吹き飛ぶ


靄から、人モドキが黒い軍服のような物をきて、大量に出てくる


 そして、歌う


マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン


マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン



           輪を作り踊る


 その輪の中心から、ルシファー様バージョン ミコ様が現れる


「今日は、負けたが 私は諦めた訳では無い 次こそは 次こそわ~~~!!」


と、叫んで消えていった。



  何がしたいのですか  ミコ様



人モドキはラオ様から一人銀貨一枚を貰い靄に入り戻っていく。



私は、拳を握り 息を吹きかけ そして、アリスの頭上に落とした。





「さあ、我が信徒達よ、捲土重来の為に働くのだ~~!!」


ミコ様は、我が一族を使い何か作業をさせ始めた。


「「「おおおおお~~~!!」」」


一族の指揮は高い


老いた私の子供達も楽しそうに一生懸命働いている。


苛性ソーダ と オリーブオイルが材料のようだ。


一族の老若男女が、ボールを持って泡だて器で混ぜ混ぜ。



私は、アリスから服や食事など、日常生活に必要な物を提供するように申しつけて、靄を通り帰った。






























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