第9話 借金奴隷 1

 「ヒック、ヒック…………」

頭上に拳骨を叩き込んだ後、説教を小一時間でアリスは泣き出した。


「ふ~~、もう屋敷に戻りなさい」

屋敷に繋がる靄を指さし、戻るように指示。


「はい」

うん、素直なアリスに戻ったようだ。


トボトボと靄に向かうが、目線が下を見る。

「…………糞爺が、倒れてる」


ガシュ


私の元の身体を蹴りやがった…………


「アリス 貴様~!!」

怒号を上げた私に、アルスはオロオロしだした。


「すいません、何か気に障りましたか」

アリスは丁寧に頭を下げ謝罪してきた。


「今、私を蹴っただろうが!! アリス 私を愚弄するのか~!!」

怒髪天!! 怒声が股間の葉っぱを振るわせる。


「何のことです? 私は糞爺を蹴っただけですが」

しょんぼり小さくなるアリス、その声は掠れ震えている。


「それは、私の身体だ!! ミコ様からこの若い身体を頂き 今はこの体にいるが、それは私だ~~~!!」


…………


「貴様、糞爺か~~~!!」

え、 性剣 エクスタシーが抜かれた…………あら、いつの間に鞘 貰ったの いいな~~~


切りかかって来た。


「オフオフ オフ~~~」

あ、黒髪ミコ様から悩まし気な声が…………


勿論、アリスの斬撃など、今の若い体を手に入れた私には児戯、軽く躱し また 頭上に拳を落とす。


「糞爺!!  ミコ様の従者か近侍かと思って素直に説教聞いてやっいたが、糞爺なら ここで死んで私に拳骨の恨み償え~~~!!」


あ、性剣が光りだした…………これは、不味い。

「ア、ア、そんなに強く握ったらダメ、ダメ」

ミ、ミコ様~~~~!!


あ、ミュー様が撮影してる。


ミコ様も撮影されてるのに気付いた

「撮らないで~~、 母様に怒られるから」

股間をもぞもぞしてるミコ様が ガクッと倒れられ 箱からルシファー様バージョン ミコ様が飛び出し、アリスに


「今は、お楽しみの時間では無い、剣を収めよ!!」

と、カッコよく 股間を押さえながらアリスに言った。


「はい♡ ご主人さまのご命令ならば」

アリスは、剣を鞘に納めた。


「フ~~、もう少しで出てしまう所だった…………、ジョン アリスと二人で話をしたい、兄さまと外で待っていてくれ」

その真剣な声に私は押され、ラオ様と階段を降り建物の外で待つことにした。





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