第6話 タマは投げられた
素晴らしい
素晴らしい絵面
ギリシャ風の装い妖艶な姿のミコ様
その後ろには、
重装な鎧で存在感と威圧感でまわり圧する巨体の戦士 ラオ様
嬉しそうに抜き身の剣を持つ 美少女アリス
金の葉っぱの裸の男 …………私
そして、その周りを囲むのは
ラオ様が開けた屋敷の穴から、闇に包まれた庭から現れた
近代装備に身を固めた、我が家の警備隊
銃口は、こちらに向いているが、困惑した感じが伝わってくる。
まあ、ミコ様が微妙に光輝いているし
ミコ様の姿は、我が一族 組織の崇拝する主の姿
ルシファー様の身姿
…………対応に困るだろう。
ミコ様が、フワフワ浮き出した。
警備隊の後ろから、一人の男が剣を持ち現れた。
孫のリチャードだ
30代半ば、精悍な顔立ちを持った我が孫
しかし、困惑は隠せていない、まだまだ修行が足りていないな。
まあ、私でも…………困惑するだろうが。
さて、ここから、どうしたものか。
アリスがミコ様の前に進み出る、そして
「平伏せよ!!跪け!! 主のご降臨である!!」
剣が光輝き 周りを払う様に横に振られる
「アフ♡」
アリスの視線は、リチャードに
リチャードが持った剣を背に回し、そして跪いた。 しかしその目は、アリスを透過しミコ様を見据えている。 警戒は解いていないと、その目が語っている。
周りの警護隊も銃を下げリチャードに従う。
アリスが振り返り、ミコ様にドヤ顔…………
「私、やりました!!」と、心の声が聞こえてきそうだ。
…………
ミコ様の指先が閃き 私を差すと 指は開き 手のひらが向けられた
「タマ!」
私は意識を失った。
一人の男が崩れるように倒れる
金の葉っぱを股間に付けた男
倒れた後の空間に残る淡い光のタマ
フラフラとタマは
金の髪 紫の瞳の麗人の手の中に
光輝き 空に舞う麗人は
大きく片足を上げ、そして
屋敷の大穴に向かってタマを投げた~~~!!
重い瞼を、開ける
そこは、いつもの天井
身体に、魔力を巡らせる
魔力が、身体中の細胞に滲み込み活力を与える
毎日目覚めると、まず行う行動
我が身は、すでに魔力よる強化なしでは重く 苦痛なくして動かない
「ふ~~~」
さあ、起き上がろう。
しかし、不思議な夢を見た。
見た
見たかも
「ミ、ミコ様」
足元の空中にミコ様が、笑顔で私を見ている。
背を起こし、姿勢を整える。
「マッグのハンバーガー 10個!!」
…………
「マッグのハンバーガー 10個をすぐにご用意せよ、、ゴフォ、 ゴフォ」
大声をだした、私は咳き込む
しかし、歓喜
歓喜が沸き起こる
夢では無かったのだ
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