第4話 スペックは高そう
「言いたいことは全部言えたかしら?どうしてナヲは幽霊と関わろうだなんてバカなことを考えているの?それもサポートしてもっと怖くしようとか、ナヲが変わっているのは分かっているつもりだったけど、今回ばかりは意味分かんないよ!挙句の果てには私が怖がりなのを誰よりも知っているくせに怖がらせてくるなんて…、ナヲなんて大嫌い!」
う…嫌いか。他でもない大切な幼馴染にそう言われるのは、心臓を鷲掴みにされるみたいで、キツい。それとは裏腹に「変なことは止めてほしい」と縋るような愛花の眼差しに気付く。幼馴染であるが故、気付いてしまう。俺の中には幻滅されたわけではないことに対する安堵と、愛花の思惑とは逆方向に歩もうとしている自分に対しての気持ち悪さがあった。
「本当にゴメン、愛花。軽い気持ちで驚かせてしまったことを謝るよ。でも、幽華は不器用で元気で頭空っぽで、危険な幽霊では全くないんだ。だから、できれば愛花にも紹介したいんだけど、どうだろう」
「いらない!そんなの信じられないよ。ナヲ、幽霊のせいでおかしくなっちゃったの?」
まあ、そうなるよな…。
「さっきは愛花を驚かすために、幽華は演技をしていたんだ。素の幽華と話せば愛花も分かるよ」
「だから私はそんなこと望んでないの!ナヲが危ない目に合うのが嫌なだけなの!」
「それを証明するために、また、幽華と会うよ」
「また…って、幽霊目的であの公園に行く気なの?」
「行くよ。俺は幽華のサポートがしたい」
「そんなに言うなら私の目の届く所でやってよ!何かあってからじゃ遅いんだから…」
「目の届く所って…家とかか?それなら確かにいろいろと都合がいいな」
「いや、そういうことじゃなくて!」
「幽華ならここにいるのだよ♪」
…………ん?声のする方を見上げる俺と愛花。天井にへばりついて、ニパーっと笑っている幽華がいた。
「ゆ、幽華⁈いつの間に忍び込んだんだ!」
「言わんこっちゃないじゃないナヲ!案の定憑りつかれているじゃないの~!」
「二人とも酷い反応なのだよ⁈」
いや、流石にビビるだろ…。
「俺が勝手に地縛霊だと思い込んでいただけで、確かに憑りつくくらいできるよな」
「フフ~ン。幽華は大体のことは幽霊パワーでちょちょいのちょいなのだよ」
「でも、これで手間が省けたな。愛花に紹介するよ。この頭の悪そうな幽霊が幽華だ」
「紹介の仕方も酷いのだよ⁈」
先程ぶりの再会を果たして和気あいあいとする俺と幽華をよそに、呆気にとられていた愛花は、ハッとしたように切り出した。
「ふ、ふざけないで幽霊!ナヲに悪さをする気なら許さないんだから!」
愛花はビシィと決闘でも申しこむように、幽華を指差した。その指は震えていて、無理しているのがバレバレである。
「むむ~。メチャクチャ警戒されているのだ。ナヲ君助けてなのだ~!幽華はマナカンと仲良くなりたいのに~!」
「マナカンってお前…、あだ名だよな、それ。相当愛花のことが気に入ったと見たな」
「マナカンには公園で幽華のビックリ攻撃に最高のリアクションをもらったから、好きになったのだよ!あと可愛いし!まあ、ナヲ君に抱き着いていたのはバッテンだけどね」
「そのくらい許してあげろよ」
「ナヲ君も抱き着かれてニヤニヤしていたから、バッテンなのだよ!」
「ニ、ニヤニヤしてねえし!」
「してたんだよーだ。ナヲ君のバカ!」
「いやいや、愛花もなんとか言ってくれないか」
「……あのねえ」
「言ってやってくれ、愛花」
「二人とも、私の前でイチャイチャしてんじゃないわよおおお!」
うお!ビックリした!部屋のなかだけど今の愛花の叫びは、やまびこみたいに反響して聞こえた。気がする。幽華も驚いたらしく、ひっくり返っていた。いや、本当に。何年前のマンガだよって感じで、ズデンと転んでいた。てか、そんなふうに転んだらスカートがはだけて、パンツが丸見えじゃねーかああああ!可愛らしいクマのキャラクターがプリントされたパンツは、色気はないが幽華らしくて似合っていた。
「ちょっと幽華!パンツ見えてるから立って!」
愛花が俺の目の前に立ちはだかって、後ろにいる幽華に注意した。
「ナヲ、見ようとしたよね」
「面目ないです」
「いや~、びっくりしたのだよ~」
ようやく起き上がる幽華。
「ちょっと、幽霊。あなたも女の子としての自覚というか、もう少しガードをしっかりしてくれないかしら」
「ガード?急に大声を出されたら誰だって驚いちゃうのだよ」
「そっちじゃなくてパンツが見えたって話よ!」
「大声出したマナカンがそういうこと言うのは納得いかないのだ」
「う……、それはごめんなさい」
えぇ…。愛花が負けるのかよ。
「って、そうじゃないわ!私の前で楽しげにトークしないでくれるかしら!その、ついていけないし」
「なんだ愛花、別に仲間はずれにしてたわけじゃないぞ」
「ナヲ、怒るよ」
「申し訳ございません、愛花様」
ちょっとからかっただけでキレるとか…。不本意だけどわざわざ火に油を注ぐ必要もあるまい。
「マナカンは話に入れなくて、しょんぼりだったのだ?」
火に油をぶち込むヤツがいた。愛花は一瞬ピクッと眉根を寄せたが、呆れた様子で「全くもう…」とため息をついた。
「ホントにこの幽霊は天然で空気が読めないのね。ナヲが言ってたこと、何となく分かった気がするわ」
「えー、どうしてそうなるのだ~」
当然の結果だな。
「でも…、可愛く見えてきちゃったな。悪い幽霊って感じが全然しないし、仲良くしたいって思っちゃった」
フフッと柔和に笑った愛花はそんなことを言って幽華を見つめ直す。
「そ、それって幽華はマナカンと友達になってもいいってことなのだ?」
「もちろんじゃない。さっきまで冷たい態度をとってごめんなさいね。でも、驚かされて怖い思いをしたのは事実なのだから、多少は大目に見てもらいたいわ」
「こっちこそごめんなさいなのだ。幽華はマナカンに悪戯しちゃったけど、こうして話してみると楽しくて、悪戯したのを後悔してたのだ。ホントにごめんね」
「もういいわよ。それより幽霊って呼ぶのもいい加減やめたいわ。年上か年下かで呼び方も変わるのだけれど、あなたっていくつなの?」
「えっと何歳だっけ?別に好きなように呼んでくれていいのだよ」
「そう?じゃあ、ユウって呼ばせてもらうわ。いいかしら?」
「ユウ!凄くいいのだ!マブダチって感じなのだ」
「マブダチって…。まあ、いいわ。よろしくね、ユウ」
「よろしくなのだマナカン!エヘヘ~」
二人して互いの手の平を合わせるようにして、はにかむ姿は絵になるなあ。幽華は零体だから実際には手の感触はないだろうけど、そこにツッコミを入れるほど野暮ではない。
「あ、そうだユウ。私を驚かせたのって結局、ナヲが私を差し出したからでしょう。ナヲのことをまだ許していない私としては、仕返しくらいしたいところなのだけど、協力してくれないかしら」
こちらにも聞こえているのだが…。いや、わざとか。でも、幽華がそんな口車に乗って、俺にどうこうするとは思えない。
「任せてマナカン!仕返しのサポートをしちゃうよ。ナヲ君のは悪いけど、とりゃあ~!」
前言撤回。寝返りやがった。幽華は間の抜けた声とともに、両手をこちらにかざす。どうせ、またおっちょこちょいな結末になるだろうと高を括っていた刹那、ピキーン。あれ、体が動かない。それに声も出せない。体の神経が全て消えてしまったかのように、まるで言うことを聞かない俺の四肢。最低限、呼吸や瞬きくらいは出来るけど、表情筋も固まっていた。これって、もしかしなくても、
「金縛りなのだよ~」
やっぱり!これはマジでヤバい!体の自由を奪われるのは非常に焦る。
「へえ、すごいじゃない。でかしたわユウ」
「褒められたのだ~。エヘヘ~」
ほら、もう!愛花が邪悪な笑みを浮かべてるよ。目の前で金縛りが起きる様に、一瞬驚いていた愛花だけど、状況を飲み込んで仕返しモードに入ってしまった。ゆっくりとこちら近付いてくる。超怖え!あと、後ろでヘラヘラしている幽華は後で覚えておけよ。とか考えているうちに目の前に愛花が立ちはだかる。椅子に座っている俺からは、見上げる格好だ。な、何をされるんだ。まさか、動けないのをいいことにボコボコにされるとか…。
「…別に暴力をふるおうとか考えてないからね」
え、声を出せないのに分かるのか。流石は幼馴染。
「いや、そんな怯えた目で見られたら誰でもわかるからね」
あ、さいですか。それならば、目で許してくださいと懇願してみよう。
「急に変な顔してどうしたの?」
「プクク、ナヲ君、面白い顔なのだ」
納得いかない。伝わっても良さそうなものだけどなあ。
「ちなみに仕返しの内容だけど、エロ本を探すわ」
やめろおおおおおおおおお!
「見つけたら処分するわ」
いやだあああああああああ!
「ユウもいるし最悪、幽霊パワーで見つけるわ」
終わったああああああああ!いや、絶対に見つけられるとは限らないけれど、幽華のスペックは計り知れない。ということは、見つかる前提でいなきゃならないのか…。金縛り中の俺はエロ本を捜索されている間、指を咥えて見ていることしかできない。訂正、指を咥えることすらできねえわ。
「幽華のパワーで見つけるってことなのだね。エッチな本とかには持ち主の情念が宿っているから見つけやすいのだよ。…というか、多分見つけたかも」
そう言って幽華が見つめる先の場所は、嗚呼、確かにエロ本の在り処だった。
「いい仕事よ、ユウ。でも、そんなに情念とやらが宿っているの?」
「うん。ピンク色のモヤみたいなのが、幽華には見えるのだよ」
「ピンクって…ものすごく分かりやすいわね」
くっ、今から俺の性癖を、二人の女の子に見られるという地獄のような時間が始まるのか。しかも、そのうちの一人である愛花は幼馴染。今まで、ずっと一緒に育ってきた愛花にだけは、絶対に見られたくない!そんな想いが伝わったのか、愛花は俺にこんな提案をしてきた。
「チャンスをあげる。私のする質問に正直に答えてくれたら、エロ本は見ないでいてあげる。イエスなら瞬き一回、ノーなら瞬き二回で答えてほしいわ」
マジでか!迷う余地無く一回、パチと瞬きする。さっきから手の平の上で転がされている感覚があるけど、背に腹は代えられない。幼馴染としての俺の名誉にかけても、エロ本を守り抜く!…まあ、エロ本がこの部屋にあることが知られた地点で辱めは十分に受けているんだけどね。内容が少しアレなので、見られなければ俺的にはセーフってわけ。
「じゃあ、質問するわよ。あんまりユウにも聞かれたくないから…耳元で言うね」
愛花の整ったキレイな顔が近付いてくる。いつもは見慣れているけど、近付かれると意識せざるを得ない。長いまつ毛に潤んだ瞳。触れてはいないけど女の子の温かさを感じる距離だ。花の蜜を凝縮したような甘い匂いが鼻腔をくすぐってくる。くらくらする。少し距離をとってほしいという意を込めて、瞬きを二回した。パチパチッ。
「なんで今瞬きをするのか、私わかんないなあ。…ダメなんだから」
コイツ、絶対わかってやってるだろ!蠱惑的な台詞をウィスパーボイスで囁かれて、心臓が早鐘を打ち始める。そ、そういえば幽華はどうしているのだろうと目をやると、小躍りしながら「おっしーおきっ、おっしーおきっなのだっ」とヘラヘラしていた。あてにならなそうだ。後でお仕置きだな。などと自分の立場も弁えずに考えていると「こっち見てよ」と愛花が俺の鼓膜を震わせる。早いとこ質問に答えて解放してもらわないと、おかしくなりそうだ。耳が溶けちゃう。溶けないけど。
「一つ目の質問ね。今、好きな人はいる?」
ぐっ、質問ってそっち系か。幼馴染として俺の恋愛事情を知ろうってことなんだろうけど、メチャクチャ恥ずかしい。嘘をついて逃げたい気持ちもあるけど、エロ本という人質をとられているだけに不用意な発言はできない。幽華にこっくりさんみたいな能力があれば終わりだし。あと、質問って一つだけじゃないんだね…。一つ目ってことは二つ目、三つ目とあるだろうし。
「ねえ、いるの?好きな人」
だから、耳元やめてくれ。現状、金縛りを受けてしゃべれないから目で訴えてみる。だが、愛花からジッと見つめ返されて、逆にこちらが照れてしまう。観念するしかないか。俺はゆっくりと一回だけ、瞬きした。
「へえ、いるんだ。ちょっと意外だわ。一応確認するけど恋愛的な意味でよね?」
言い訳の種を摘まれてしまったか。渋々ではあるが、一回瞬きする俺。
「じゃあ、二つ目の質問。その好きな人に、思いは伝えた?告白したの?」
告白なんてしていない。意思が伝わる程度の速さで二回瞬きする。そうなんだ…と、愛花はホッとしたような声を出す。こっちは金縛り状態で女子の幼馴染から恋バナを強要されるものだから、体中の筋肉が張り詰めてキツいし、メンタルも削られるし、いっぱいいっぱいである。
「ねえ~、お仕置き終わったのだ~?」
間の抜けた声で幽華がいたことを思い出す。放置されて退屈していたのだろう。ふよふよと浮遊しながら近付いてくる。
「終わったなら金縛り解くのだよ」
「待ってユウ、もう少しお願いしたいわ」
「別にいいけど、幽華にも構ってほしいのだ」
「…さっきの公園での一件がチャラになった訳じゃないんだからね。もう少しいいわよね」
ものすごいプレッシャーが幽華から放たれていた。
「わ、わかったのだ。ナヲ君の本棚のマンガでも読んで待つからね」
手頃なマンガを見つけた幽華は、そのマンガを手に取って、いや、取ってない。マンガは幽華と同じように浮いて、パラパラとひとりでにページがめくれていく。あれって、ポルターガイストって言うんだっけ。幽霊の能力って便利なのが多くていいなあ。ただ幽華が浮かせたマンガはグラグラと揺れて不安定に見える。やっぱり得意不得意あるんだろうな。
「割と面白いのだ。続きは、えーと、あったのだ」
幽華は速読も得意らしかった。これは幽霊とは関係ねえな。
「ユウったら、やっぱりメチャクチャね」
肩をすくめた愛花だったがこちらに向き直る。そして再び俺の耳元に顔を寄せて、
「これで質問、再会できるね」
その言い草だと、幽華が邪魔者みたいに聞こえてしまうけど、まさかね。さっきの質問に流れからすると嫌な予感しかしない。
「私の知っている人なの?ナヲの…好きな人」
踏み込んできたか、そこまで。俺と愛花の視線が交錯する。これ以上は勘弁してほしいと、目で訴える。幼馴染とは不思議なもので、ある程度のことは語らずとも汲み取れてしまうもので、ときには自分では気付かない感情まで察せられてしまうこともあるくらいだ。実際、愛花とは、そんなことが何度もあった。だが、今日の愛花には伝わらなかった。俺は目で「これで答えるのはラストだぞ」と伝えて瞬きを一回した。これ以上は本当に知られたくない。早く幽華に金縛りを解いてもらって自由になるんだ。
「じゃあ、最後の質問だけど、この可能性を消しておかないと、私は勘違いしてしまうから、聞くわね」
まだ、質問してくるのか。しかも、その質問は…、その質問だけはいけない。このタイミングで言うべきことではないだろう。俺の願いが叶うことはなく、愛花は小さな薄紅色の唇から言葉を紡いだ。
「ナヲの好きな人って…私?」
時が止まった気がした。本当に時が止まることなどないが、、少なくとも俺の時間が、愛花の時間が動くことを忘れていた。何でこんなことに。単なる罰ゲームだったはずだ。それが今や、俺が愛花を好きかを本人に伝えなければならなくなっている。伝えるしかないのか。頬を朱色に染めて、口を真一文字に結んだ愛花に誠心誠意伝えるべきなのだろう。チラリと幽華の方を一瞥してしまう。見ていたマンガを読み終えたのか、一息ついていた。次の本を探し始めたので愛花に視線を戻す。…愛花、瞬きするからな。感じ取ったのか愛花の顔が硬直する。
「うん、教えて、ナヲの気持ちを」
依然として体が動かない。口も動かない。本当は言葉で伝えたいけど、今できる精一杯で応えるしかない。俺はゆっくりと瞼を下ろした。そして、開く。愛しの人の顔を見るために。だが、俺の目に映ったのは、隕石よろしく俺を目がけて飛来する国語辞典だった。何で?ヒュンと一秒ともなく俺の顔面にぶつかる直前、俺は力強く目を瞑った。ゴッ、と鈍い音が俺の脳天に響いて、間もなく痛みが広がっていく。無茶苦茶痛い…。すぐに頭を押さえる。呻き声が出てしまう。マジで痛え。金縛りが解けてるっぽいけど、今はそれどころじゃない。
「ご、ごめんナヲ君~!辞典が重くて浮かせるの失敗しちゃったよ~!制御し切れずにナヲ君のいるところに飛ばしちゃったよ~」
「な、何してんのよユウ!ちょっとナヲ、大丈夫?動かない方がいいかもしれない。台所から氷取ってくるから待ってて!」
バタバタと愛花が階段を降りる音が遠くなっていく。
「うう、本当にごめんなさい!えと、えと、幽華にできることがあれば何でもするから」
魅力的のことを言っている気がするけど、俺の頭は思考が回らず、考えることも億劫だ。
「駄目だ、きついかも、ごめん幽華、ちょっと、寝、る…」
「え、ナヲ君、しっかりして、ナヲ君~!」
ぼんやり幽華の声が聞こえる。もっと遠くから愛花の声も聞こえる。気がする。やはり打ちどころが悪かったらしい。スイッチが切れるみたいに俺の意識は途切れた。
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