第2話 グラス
寒いからあのレストランで食事をしよう
そろそろいい時間だね
はい
ここは温かいね
そうですね
ごめんね
お金があまりないから
ハンバーグ定食でいいかな
優一さんが好きなものなら
私も食べたいです
優一さんの楽しそうに笑った顔を見られることが一番幸せです
加奈さん、ありがとう
このハンバーグ美味しいね
そうですね
このハンバーグ定食ね450円なんだ
安いよね
おいしいです
加奈さんはハンバーグはつくれるのかな
ごめん、失礼だね
はい、他にもいくつかはつくれます
料理自慢なんだね
いえ、大したことはないです
今度ハンバーグ定食を食べたいな
どこで作りましょうか
やっぱり、加奈さんの家かな
そうですよね・・・
どうしたの
急に元気がなくなって
何か悪いこと言ったかな
いえ
どうしたの、涙流して
辛いのです
どうして
いろいろありまして
そうなんだ、ごめんね
食べ終わったら寒いけど、外にでようか
外にでるのですか
そうだよ
寒いのではないですか
寒いけど、大丈夫
じゃあね、加奈さん
5メートル先で前を向いて立っていて
このあたりですか
もう少し奥の方かな
外で何をされるのですか
さあ、なんだろう秘密だよ
怖いですか
どうかな
いえ、駄目です
怖いです
大丈夫だよ、僕を信じて
はい
じゃあね、何も考えず後ろをみて
何をされるのですか
怖いです
少し待っててね
やっぱり怖いです
大丈夫だよ
いくよ
え
キャ
冷たい、やめてください
冷たかった
はい、びっくりさせないでください
じゃあ優一さん、ほら
わあやめてくれ
ふふふふ
やったな、こら
ほら
キャ
背中の中にいれたな
それじゃあ、じゃあこれはどうだ
わあ、そんなに駄目です
加奈さん
どうしましたか
優一さん
突然
加奈さんの事を想うと
いてもたってもいられないんだ
好きで好きでたまらないんだ
時としてそれがとても辛くなる
恥ずかしいです
加奈さん後ろをむいてみて
もう雪はなげないから
いいから信じて
はい
もういいよ
はい
これを受け取ってもらえないかな
僕と結婚してください
私じゃ駄目です、私は体が弱いし
女性として面白くないです
冗談も言えないのですよ
そういう加奈さんが好きなんだよ
今は自信がないことや
事情があります
近いうちに必ず受け取りますから
もう少し待っていただけませんか
僕もゆっくり待つから
突然でごめんね
いえ、とてもうれしくて
寒いね
はい
さっきのレストランに入ろう
何か飲もうか
僕はコーヒー、加奈さんは
私はお水でいいです
どうして
喉が乾いていないですし
優一さんに無駄なお金を使わせたくないからです
加奈さん
テーブルにグラスがあるよね
一番大きいのが僕だよ
中くらいのグラスが加奈さん
小さいのは誰だかわかる
子供ですか
そうだよ
僕たちは、あのグラスになるんだ
小さいグラスは増やしていけばいいよ
はい
心のなかで受け止めます
近いうちに
お願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます