群青の果てに

虹のゆきに咲く

第1話 雪の中で

雪と君が同時にふってきたよ

僕の中に


雪と私と同じ存在ですか


いや加奈さんそのものかな

雪は加奈さんの象徴だよ

白く雪のような美しさ

いつまでも、ふれていたい


優一さん、そのような悲しいことを

おっしゃらないでください

雪はすぐ消えてなくなります

そのはかなさがわかりますか

どれだけ降っても、消えてなくなります


今日はどうしたの


ごめんなさい


何を泣いているの


夢をみたのです

私が追いかけても追いかけても

優一さんが次第に離れて行って

私が追い付かなくて

優一さんはどんどん離れていって

私は途中で転んでも、優一さんは気づいていながら

まるで、何事もなかったように

走り去って

どうしても、どうしても追いかけても

追いつけないの

まるで、私の元を去っていくように

それでも、優一さんのことを想い続けて


でも・・・・・・・・


どうしたの


いえ・・・

優一さん

ごめんなさい、暗い話をしてしまって


いや、悪いのは僕の方だよ

加奈さんに悲しい思いをさせてしまって

加奈さん泣かないで

大丈夫だよ僕が温めてあげるから



すべてはこの雪から君へ


Love Story






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