第8話 俺はスキルを使う
「それで気がついたらこの家にいたの。まあ、あなたがここにいるから当然よね。」
「じゃあ学校に行ったのはなんだったんだ?…それより!マンドラゴラに転生したのは夢じゃなかったってこと!?」
「え?マンドラゴラ?その話は私聞いてないけど…」
「そっかぁ、鑑定!ってやった…ら…」
俺は呆気に取られてしまっていた。俺は本当に異世界に行っていた。そして、今俺は鑑定の能力を持っている。
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予期せぬエラーにより鑑定できませんでした
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「まさか、こっちの世界でもこれを見ることになるとはね。ただ、少し変ね。エラーなんて今まで見たことなかったのに。」
「それは、向こうの世界とは少し変わってるってことなんじゃないかな。ほら、地域によって周波数違うとかあるでしょ?」
「周波数…?周波数って一体何のこと?」
「えっと、電気の……ま、まあ、例えってことで、向こうとこっちでは色々違うところあるって意味で…」
「そう言われればこっちで魔法とかは見ないわね。たまに魔物みたいなのはいるけど、手懐けられてるしね。」
「それは犬とか猫だろう。とりあえずそんな感じで違ってるってことさ。」
「じゃあさ!私にやってみたらどうなるかやってみない?」
「それはいい案かもしれないな。じゃあやるよ。鑑定!」
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種族 天使
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ここまで出たとき下の方が見るも耐えないような色となり
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予期せぬエラー発生
直ちに停止せよ
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俺は慌てて鑑定を使うのをやめた。これにはイレーネも慌てていた。流石に見るのは初めてだったのだろう。
俺の予想だけど鑑定、いやスキル全般をこの世界で使うこと自体相当珍しいことだ。
なにしろ俺は、今までこの世界でスキルを見たことはないしな。
それに、スキルを引き継いでいるという状態だ。中身は一緒だけど、見た目に能力は変わっている。まだ、前者の可能性がある。
どちらにせよ俺の心の中にあるのは、俺の転生、なにかがおかしいってことだ。
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