女子高生の「私」は、ちょっと不気味な先生の現代文の授業を終えて、体育館へ向かう。体育の準備をしている時、ある異変が……。突然始まった天変地異に、為す術のない「私」たち、そこにさらなる異常事態が起こる様子を、リズムよく書いています。それによって、物語世界にのめり込む形で読んでいきました。説明しすぎていないところも、その余白で何があったのかと考えさせられて、物語がグッと引き締まるようでした。