第4話 受け止めた!
彼は少し時間を戻した。
同じように落下地点で彼女を待ち、今度は身体を張って受け止める覚悟を決めた。
上から彼女の悲鳴が聞こえ、彼は身構えた。
前回のように腕で受け止めるのは無理と悟った。
腕で受けながら身体を彼女の下に入れて、下敷きになりながら受け止める作戦だ。
狙い通り、両腕と胸の辺りで彼女を受け止め、彼は全力で頑張った。
が、ここで計算してみよう。
彼女の落下速度は秒速16.7mである事は既に算出した。
では、それを彼の胸の高さから地面までの約1mで止めようとするとどうなるか。
彼女を14Gで減速させなければいけないのだ。
彼女の体重が軽めに見積もって40kgとすると、640kgfの持ち上げる力を出す必要がある。
つまりどう言う事かと言うと、彼は全身を骨折しながら潰れた。
悲鳴すら上げられずに。
■軽自動車をエイっ!とひっくり返せるくらいのパワーが有れば大丈夫
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます