銀鱗の篭手のカルロフ 【悪徳と享楽の園の破戒僧】

番外 設定補足など

設定補足１

独自の異世界が舞台の話のため、読む方には「何が何だかわからん」と思うところもあるかと思います。なので以下に設定の補足を行いますので、興味が有りましたらご覧ください（なるべく作中で説明出来るようにとは思っております）。

また、話の進行により追記していく場合があります。

◇地理

【オルレア地方】

エウレパ大陸の西側に位置する一地方。

気候は大部分が温暖湿潤、北側の一部が冷帯湿潤。

絶対的な勢力はなく、いくつかの小国、都市国家が鼎立している。

最も勢力の大きいオルレアは当地方の経済、宗教の中心地となっている。

概略図↓

https://kakuyomu.jp/users/yashikusa/news/16816700427396025786

【城塞都市ベルラ】

大公レトリックの治めるオルレア地方の都市国家の一つ。

北方に広がるアデール海に流れ込むロドル川の河口に位置する。

巨大な岩塊とその下流側に形成された砂州の上に造られ、砂州は長い年月をかけて基礎が固められ、城壁に囲まれた都市へと変貌した。

ベルラは長年に渡り大公ブルト家が統治してきたが、先の大公の死により跡を継いだ現大公レトリックは、ある日奇妙な触れを出し、ベルラに古書に記された悪名高い淫蕩王が支配した「悪徳と享楽の園」の復活を宣言。

欲と力のあるものは貴賎を問わず受け入れるという言葉に引き寄せられ、ベルラには得体の知れない者達が大挙して訪れるようになる。

◇緋の教会

【概要】

女神アスティナを奉じる一団であり、現在は大陸で最も浸透した宗派と言われている。名称は女神を象徴する色（緋色）に由来しており、太陽を象った紋様をシンボルとしている。

形態としては拝一神教である。

世界を創造したのはアスティナの父母神であり、兄弟神も存在するが父母兄弟の間で諍いが起きたためそれぞれが治める世界を分割することになり、物語中の世界はアスティナが治めているとされている。ただし、これはあくまで緋の教会の信じる世界観であり、他の宗教には別の世界観が存在する。

清廉、博愛、寛容を是としているが、神敵、異端とされるものには排他的に挑むことで知られている。

【組織】

教王を最高位とした強固な組織を形成している。主な位は以下の通り。

◎教王

最高指導者会から選任される。終身制を原則とする。

◎神務卿

十名から成り、最高指導者会を構成する。

◎教区長

原則、地方単位に設定される教区を統括する。

◎司祭

教区を更に分割した「地区」を監督する。

◎導師

「地区」の中で設置される「御堂（通常は○○教会のように呼称される）」の責任者。ただし必ずしも教会付きとなるわけではなく、教会内の組織そのものに属する者も多く存在する。

端的に言えば、修行を修め「一人前」と認められた者に与えられる役職である。

◎修道士、修道女

入信の試練に合格した修行者に与えられる呼び名。唯一男女で呼び方が異なる。（導師に昇格した以降は男女とも同じ呼称となる）

【その他】

緋の教会の挨拶は全て「●●様に祝福を」で統一されている。●●に入るのは、名前を知っていれば名前を、職業などが明らかであれば「兵士様」のように使われる。

（何も情報がない場合は「あなた様」のようになる）

時間帯による違いはなく、出会う時と別れる時の区別もない。

「●●様に祝福を」→会話→「●●様に祝福を」のような流れとなる。