第2話 ワトソン先生

私、クリスティーナは以前からキャサリンとチャーリーがぶっ飛んだ思考の持ち主だってことを知っていた。

なぜかって?それは中学校が一緒だったから。

中学時代はクラスは同じになることがあっても特に仲が良かったわけではなかったので、入学式の朝に話しかけられたことにとても驚いた。


それにしてもあのふたりと同じクラスとは・・・

いいネタがいっぱい貰えそうだ。

クラス発表の時も大変だったなぁ。


「入学式から遅刻とは、そこの3人は肝が据わっているのね」

どこか棘のある口調で話すこのおばさんは後に私たちの担任だと分かるワトソン先生。

「そんなに怒らないで☆美しい顔が台無しですよ☆」と、チャーリー。

側から見れば茶化しているようにしか見えないが、彼は至って真面目だ。

「あら、こちらのお方はどなたですの?」と、キャサリン。

彼女もまた至って真面目だ。

「すっ、すみません!」私はとりあえず謝ることにした。

これ以上この人の神経を逆撫でするのはまずいと、本能がそう言っているように感じた。

「あなたに免じてとりあえずは許します。それで?あなた達はチャーリー、クリスティーナ、キャサリンね。来ていないのがあなた達だけでしたからすぐに分かりましたよ。早く教室へ行きなさい!」

先生らしき人はイライラしていた。

「私たち、まだどこのクラスに所属しているのか分からないんです。」

私は尋ねた。

「あなたたち3人は同じ水組よ。担任は私、ワトソンよ。」

登場人物の名前からしてもっとアメリカやヨーロッパにあるようなクラスを期待していたのだが、やはりここは作者が日本人ということもあってそういう設定は日本ちっくになるらしい。

しっかりしろよ!作者!!


先生の話が長かったので要約するとこういことらしい。

・クラスは全7クラス(月火水木金土日の7クラス)

・今年の新入生は問題児ばかり

・この学校はなかなかの曲者揃い


こんな学校でやっていけるのだろうか。

そんな悩みを抱える私の両サイドでアホふたりはキラキラした目で先生を見つめていた。

この後ふたりの質問攻撃が始まったことは言うまでもない。

そして先生がヘロヘロになるまで続くのであった。

がんばれ先生!負けるな先生!


こうして私たちの高校生活が始まったのであった。


to be continued...

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