第55話 これが最後の更新
市から支給決定の通知が届き、月末にお金が振り込まれると連絡があったのでこれでこの話の更新をすべて終了することにする。
麻痺になったのが去年の2月。申請したのが、7月だったか8月だったか……1年以上かかって、ようやく支給決定が出た。
色々言ってきたけど、ワクチン自体は必要だし大事なもので、それ自体は否定しない。それで症状が軽減して軽度で済んだりかからなかった人もいるだろうし、開発者は人命のために頑張ってきていたんだから、それを否定するのは違う。
ただ、こういうこともありえることを知っていてほしい。
重篤な副反応なんて無いのが一番良いけど、どんな薬でも副作用はある。どんなものでも絶対無いとは言えない。短期間で成果を出したのは素晴らしいことだし、短期間でやったからこそ予想ができないことも起こる。
知っているか否かで、動きは変わる。いざ自分の身に起きたとき、自分の体験談ややってきたことが役に立ったら幸い。
・職場が推奨する、職場で集団で行われたワクチン接種は地域や症状によるが労災の認定が出ることがある。
・労災に対応しているかどうかは病院ごとに異なる。労災に対応していない病院の場合は書類が異なるので確認が必要。
・労災を使う場合は保険適用外になるので全額自費で立て替えたりする場合がある。労災対応の病院なら労働基準監督署が負担するので負担無し。
・振り返って労災認定された場合は社保に問い合わせて返金手続きをして、それを労基に送る必要があるから手間。職場か労基に労災認定されるか確認し、書面を用意してから受診した方が良い。このときに病院にも事前に対応しているのか、書類の確認もした方が良いかも。
・職場が労災じゃないという場合は直接労基に電話する。労災かどうか判断するのは職場じゃなく、労基。
・ワクチン接種が起因しての症状であることをしっかり証明してから各市町村のワクチン被害窓口に問い合わせする。場所は各地で異なる。ワクチン接種券に記載されているので注意事項もしっかり読む。
・必要な書類が多いのでしっかり確認。病院や薬局に書いてもらう書類もあるので色々大変。
・救済制度は国が認定するので時間がかかる。市町村から国に申請をして、国が専門機関で審議し、その結果を国が市町村の長に通知し、役場がそれを申請者に通知する。全国から申請が専門機関に集まるため、審議はどうしても時間がかかる。
・必要書類の中にはお金が必要なものもあるので注意。意外と高い。
・症状と通院回数で金額が変わる。労災で対応しても救済制度でお金が返ってくるが、救済制度の申請が通らない可能性もあるので労災で出して治療費だけは確実に負担してもらった方が手間はかかるが経済的負担は軽い。お金が返ってくるのも年単位で待つことになるので注意。
ざっくりまとめると、こんなところか。
最初は他の人よりも早くワクチンを打った嫁や自分の副反応はこんな感じだったという緩い体験記の予定だったのに、まさかワクチンの副反応で自分の顔が麻痺するなんて思わなかったし、こんなに苦労して情緒不安定になって、書面で苦労して、国から給付を受けることになるなんて思いもしなかった……まぁ、これ以上ここで書くことはもう無いのでこれでお終いにします。
こんな駄文を最後まで読んでくださったこと、評価、気遣いのコメント、レビュー……すべてに感謝を。ありがとうございました。
ワクチン3回打ったら顔面麻痺になった(旧:今話題のワクチン、打ってきた) れん @ren0615
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