第45話秩父 円通寺の枝垂れ桜

 平成二十一年四月三日 円通寺の枝垂れ桜


この後、清雲寺に行くつもりであるが、まだ混んでいる時間なので


以前行った清雲寺の子供がある円通寺に向かう。


前にスケッチした位置とは逆の本堂側から描いてみる。


清雲寺の枝垂れ桜の子孫とは聞いても似ているのかそうでないのか分からない。


まっ、人間世界でも似ていない親子の方が多いが・・・


まだ時間はあるので、何かの雑誌で見た阿弥陀寺の枝垂れ桜を見に行こうと考えた。


でも、よく場所が分からない。


三峰口の駅から近いようだったので駅前の案内板を見るが書いてない。


側にいた地元の人に聞くと川向こうだという。


教えられたとおりに行ってみる。


細い道をやっと登って寺に着く。


住職は居ないよと聞かされていた通り、本堂に人の住んでいる気配が無い。


寂しい寺だ。


寺の入り口に一本ピンクの枝垂れ桜を見つけるが足元が坂道である。


絵が描きにくい。


それに何となく絵に書き留めたいという気を起こさせない。


樹も古くは無いようだし幹も細い。


境内に百日紅かと思われる木を見つける。


こっちのほうが良さそうである。


荒川村には枝垂れ桜が多い。


個人宅の屋敷などに大きな木が目だつ。


そして今日はみんな満開である。


ついているのかな、今日は。


なぜか桜を見ると力が湧いてくる。


うれしくなる、飛び跳ねたくなる。



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