第44話 秩父 長泉院の枝垂れ
44 秩父 長泉院の枝垂れ桜
二九番札所である長泉院へ向かう。
ここには枝垂れ桜のあることは知っていた。
でも、花の時期はどうだろう。
清雲寺の枝垂れ桜を見るための案内の人がそこここに立っている。
今行っても混んでいるだろうからと私はこっちに来たのである。
長泉院の枝垂れ桜は山門に立っている。
残念ながら花は終わりである。
でも、とても樹の姿がよい。
根元に「明治四三年・・・」の碑が立っている。
だとしたらまだ若いということだ。
途中から二又に分かれて伸びている枝が左右に入り組んでいる。
桜の木の下に「よみがえりの桜」と書かれた石碑があるが
どういう理由なのか説明したものは無い。
寺の庭に白、紅、桃色の椿の樹があり、なかなか良い。
開け放してあった本堂の中に葛飾北斎が書いたという
桜の絵の額が掛けてあるのが見える。
寺の奥さんにことわって本堂に上がらせてもらって絵をみせてもらう。
桜の花びらは鮮明ではないが板にじかに書いてある。
その描き方はごつごつとしている枝の感じが良く出ている。
残念なことに心無い参拝者が千社札を貼ったのだろう。
××コーヒー店とかの店の宣伝の紙のはがし残りが見える。
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