第13話 川越 喜多院の枝垂れ桜
川越 喜多院の枝垂れ
平成13年3月28日
川越は住んでいたこともあり、いつでも行けるという気持ちから
スケッチに行く事はなかった。
特に喜多院の桜は、仕事終わりの夜桜見物には良く来たが
日中に来る事はほとんどないに等しい。
この年、ちょっと気が向いて28日なので成田山の骨董市へ出かけて来た。
布絵やリメイクをする為の着物を買いに来たのである。
ついでに喜多院の桜でも見て行こうと境内を歩いていて
ふと、本堂の右手にある枝垂れ桜に気がついた。
今まで枝垂れ桜のあることを知っていたかどうかも定かではない。
駐車場へ戻って車からスケッチブックを取り出す。
樹齢何百年というしだれ桜にはかなわないがまあまあの樹である。
ほとんどの人は境内に沢山咲いている染井吉野の方を見に行くので
しだれ桜の付近には見物人が少ない。
スケッチには丁度いい。
ぐるりと樹の周りを一回りしてスケッチする面を決めて折り畳みイスを置く。
小一時間ここから動かない。
時折、春日局の化粧の間や、庭園鑑賞の人が前を横切るが
スケッチに邪魔という程ではないのでスケッチははかどった。
後は家に帰って色をつけよう。
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