第20話 待機室②
ビビットさんが任務に行ってしまったので、1人寂しく筋トレをしていると、シルバーさんが近づいてくる気配がした。顔を上げると10歩ほど離れたところで立ち止まってこちらを見ていた。
「どうしましたか?」
「……いや、ロイくん、何か考え込んでいるような気がして……何か、悩んでいるなら……話、聞く」
「え? あー」
エフテイン王国と皇帝陛下について悩んではいるけど、誰にも相談できる事じゃないんだよなぁ。
「言いたく、ないことなら……無理しないで……」
そう言うシルバーさんになぜだか少し申し訳ない気持ちになる。
かと言って話をボカしながら悩んでいることを説明できるかと言われるとかなり難しい。
「いえ、心配してくれて嬉しいです。相談してもいいですか? 僕、説明するのが苦手で……話がすごく長くてまとまりのない話になりそうなんですが」
「全然……平気。紅茶入れる。ソファー座って」
そう言って、シルバーさんはキッチンのほうに向かっていった。
僕もソファーの方に移動する。
シルバーさんが紅茶を目の前に差し出してくれて僕は話し出した。
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