シリーズ外単発

1-独眼竜の金鉱山

西暦1613年10月9日


「これは…砂金ではないか。まさか、この地には金鉱があるのか」


真水の補給に立ち寄ったアメリカ大陸の地で、支倉常長率いる遣欧使節団の一行は色めきたった。


常長自身と宣教師たちは船に留まったため、この場には不在だったが。

それは伊達家が欲して止まぬ黄金への道標であった。


すでに徳川の世が固まりつつある今でもこの黄金の持つ価値は変わらない。

この鉱山が生み出す黄金さえあれば、伊達家が天下を狙うことも可能ではないか。


切支丹キリシタンどもには内密にせよ。たとえ支倉殿といえどもだ。これを知って良いのは政宗様のみ」


#100文字の架空戦記

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