序章 千
セントチヒロの両親があっと言う間に豚に変わってしまうのはなぜだろうかという論争を親子間でしてみた。
「きっと 人生は瞬く間に過ぎるからだろう」
「お父さん わたしのスピードは遅いわよ」
「それ はな」
「@」言う間に、私の名前を呼びながら父は流れ星になった。
数式 @-「間」=☆彡
式でセントチヒロチッチの父へ捧げる魂のこもった歌は何よりもの供養となった。
今、私は墓前で父に語りかける。
「やっとわかったよ 年を重ねれば重ねる程経験値が上がり、物事の経過が早く感じるのね」
「ぴゅ ー ー ー」その風に乗って誰しもが時の移りゆくスピードに波乗りしていく。この間隔。
「今年も1年早かったな」
「今年の冬は寒いな」
「この前孫の姿見たけど、また大きくなったな」
「この文章、去年も書かなかっただろうか…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます