キミと一緒に歩いていく。

楠木優羽

第1話 プロローグ

キミが死んだと聞いてこの世を呪った。

キミはこの世にいなくてはならない存在だったのに。

どうして、どうして。

学校に行くこともできず、毎日泣き続けた。

ご飯も食べず、このまま餓死したら、キミに会えるかな、なんて考えたりもした。

両親は最初は心配してくれたけど、最近ではもう声をかけてくることも少なくなった。

もう、生きてることが辛かった。

キミはもういないのに、この世界はなにも失っていないかのように動いてる。

それが、本当に怖い。

キミがいたことさえ、嘘だったんじゃないかと、夢でも見ていたんじゃないかと思ってしまう。

キミと一緒にいたかった。

キミを失いたくなかった。

キミがいない世界はこんなにも苦しい。

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キミと一緒に歩いていく。 楠木優羽 @kusunoki_yuu

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