15話 解放と【深化】
拝啓、姉さん。俺は今最高にスカッとして爽快な気分です。もしかしたら頭痛が痛いみたいになってるかもしれませんが、最高にハイなのでお許しを。多分、あの有名なテレビ番組にも放送されるレベルの、スカッでした。 敬具
……なんちゃって。でもちょっとぐらい調子に乗ってもいいと思う。
『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『【深化】の解放条件の1つを満たしました』『【深化】の解放条件の1つを満たしました』『【歩術】のレベルが上がりました』
…………あれ? 解放条件があと1つ足りないぞ(汗)
「さて、言い残すことなど聞かないぞ。出来れば苦痛を与えて殺したいが、貴様は何をしでかすか分からないから、この場で死ね」
ヤバい。
『【深化】の解放条件の1つを満たしました』
え? 今?
「【剛力】、【剣の頂き】、【人間の臨界点】」
バフのオンパレード。
『条件の最終確認を行います……ユニークスキル:【深化】を解放しました』
もうこれしかない。ぶっつけ本番だ!
「【
「【深化】!!!」
『【深化】出力:30%を確認』『種族:騾ク閼ア縺励◆迢よー励?隕????≫蔓笆?笆?笆?笆?繧貞?偵☆閠に強制進化しました』『レベルが強制的に上がりました』『レベルが強制的に上がりました』『レベルが強制的に上がりました』『レベルが強制的に上が…………
剣が振り下ろされるが、バッチリ見える。
「な、バカな!?」
何故か黒くなった手で受け止める。
なんだこれ、身体が重い。あれ? 軽い?
気持ち悪い、この感じ。なんか自分が自分じゃなくなりそうだ。
いや、今は団長さんをぶっ殺すのが先だ。効果時間がいつまでか分からんし。
ドガッ!!!!!!!!!!
え?腕を振り下ろしただけで消し飛んだ。
……街の外まで。
でも……
「タリナイ」
「マダマダコワス」
「破壊ヲ破滅ヲ終焉ヲチカラニ」
「マダマダサキハトオイ」
「■■■■■ニハカテナイ、タリナイ、トドカナイ」
ダメだ。解除しないと。なんか乗っ取られてく……
「ヒトモ、忌々シイ竜モ、煩ワシイ小蠅モ、図々シイ巨人モ、愚カナ闇ノ眷族モ、スベテ、スベテヲ壊シ、■■■■■ノ下僕共ヲ下セバトドク。深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク深ク……」
がっ、あ……
視界が暗く、黒くなっていく。
『異常な脳波を確認』『プログラムに則り、対象者の強制ログアウトを行います』『失敗しました』『
……るせぇ。何言ってんだ
そろそろダメだ。身体の自由も奪われてる。
あ、視界が暗転して……
『【深化】が解除されました』『種族:人間?に退化しました』『レベルがダウンしました』『レベルがダウンしました』『レベルが………………
ハッ! あれ? ここは?あー、えっと広場か。つまり俺死んだ? 団長さんは殺したんだよな? 何となく覚えてるような……
死ぬ間際がどんな感じだったか覚えてない。【深化】がとにかくヤバかったってだけしか分からん。意識がすごい薄くなる仕様かな?
……なんか疲れた。ログアウトしよっかな。
「ボ、ボス。えーと、大丈夫でしたか?」
あ、迷子ちゃん。忘れとった。よくあの数の騎士相手に勝てたな。なんか挙動不審になってるが。
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