4話 フレンド登録と装備探し
さあ、やって参りました、チオフメ村の広場。最初の町の広場よりずっと狭いのではたして広場と呼べるのか。以上、実況のクロでした。
代わりまして現場のクロです。
……冗談はここまでにしとこう。衛兵っぽい人はいないな。来るまで殺して待っていよう。
「ひっ、やめてください。子供がいr」
「ヤダー! マm」
「ああ、神y」
・
・
・
・
・
・
『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『レベルが上がりました』『【隠密】のレベルが上がりました』『【歩術】のレベルが上がりました』『【成長促進】のレベルが上がりました』
来ないなー。もういなくなっちゃったぞ。もしかしてネアの方に行ったのかな?
「貴様! よくも村のみんなを!」
剣を持った男が駆けてくる。ようやくか。
「ご苦労様、寝坊助さん」
「死ねー!!!!」
怒ってるからか単調だ。ただの振り下ろし。右に避けて左手で顔面にストレート!
「ギャッ」
綺麗に入った。そのまま倒れるので持ってる片手剣を捨て、相手の両手剣を奪う。倒れたところに……
「【踏み込み】」
「ギャアアーーー!!!」
股間を潰し、奪った剣で心臓めがけて突き刺す。
大勝利! この戦い方が1番様になりそうだ。
右に避けることで左手でパンチしやすくし、その時に出た右足を軸に左足を踏み込みトドメ。完璧な流れでは!?
ザッ
ん? 残りの1人かな?
「……終わった」
「あ、ネアか。衛兵が来ていないんだが、そっちに行ったかい?」
「ちゃんと殺した」
あとは、このまま生きてたら容疑者になるかもだし、俺たちが被害者になればバレないだろう。
「そういえば、痛みってどうなってるの?」
「……リアル8割」
「デスペナとかも知ってる?」
「たぶん、パラメータ……下がる」
「あー、体感でってこと? マスクデータだし」
「……そう」
シナリオを考えなきゃ。うーん……よし
「ボクたちは謎の黒い外套を着た奴らに抗戦するも力及ばず殺されたって感じでいこう、どう?」
「わかった」
「じゃあ、掲示板でその方向で情報を流すよ。あと、フレンド登録しない?固定でパーティ組む気はないけどお互い手伝って欲しいときにってことで」
「……ん」
『プレイヤーネーム:ネアにフレンド申請されました』『フレンド申請を承認しました』『プレイヤーネーム:ネアとフレンドになりました』
「じゃあ、またどこかで。バイバーイ」
「また」
あっちは舌でも噛むのかな?俺は戦利品の両手剣で自分の心臓を貫こう。
「いっっっ、グハッ」
ああ、視界が暗転して…………
ハッ!ここは最初の町の広場か。
ネアが近くにいないってことは、他の拠点かな?
この広場にあるような、謎の材質の石を触ってリスポーン地点を更新できるみたいだし。
村長による村の案内の時言ってたから知ってる〜
パラメータは下がってるけど、移動ならいいか。気を取り直して王都にいくべー。
「え? 通れない?」
「ああ、夜は門を閉じているんだ。危ないしな」
はい、出れませんでした。さすがに下水道通るとかもやだしなー、装備探して、宿も取らなきゃ。
装備なー、今後暗躍するのに装備でバレたくないし怪しいところを探そう。金はないけど。
うーん、全然ないな。ん? 屋台? うん、デジャブ! さすがにあのロリっ娘はいないだろ、管理AIだし。
「こんばんは」
「ん? こんな夜中に、迷惑な客だね!」
うん、なんか怒りっぽいおばあちゃんが店主だった。ロリっ娘より酷い。勢いに負けるな、俺!
「何を取り扱っている店なんですか?」
「雑貨だよ! 見りゃわかるだろう!」
無視して勝手に見よう。なになに……ん?
「これ何ですか?」
「んなもん、自分で考えんさい!これだから最近の若もんは!」
「えぇ……」
色々見てみたけど、折り紙みたいなやつ、なんか赤く点滅してるヤバそうな何かの実、黒いナイフが、ギリギリ最初にストレージに入ってたお金で買える。
他は盾とか杖とかネックレスとか使えなさそうなのだけ。
せっかくだし買うか。
「これとこれとこれ下さい」
「ふん! 50000
手持ち0はヤバいな。
あ、宿。どうしよう!? ん? テント? 雑魚寝してる人も居る。みんなプレイヤーだし。
ここでログアウトするしかないな。武器もストレージにしまってっと。
ログアウトボタンを押す! 視界ぐるぐる! いつもご苦労様です!
リアルマイルームに帰還。
「んんー、ふぁ〜あ。もう2時か、寝よ」
Zzzzz
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます