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「わぁぁぁぁ!!!!」




澄んだ青空、遠くに見えるタワー、下を見れば遊園地全体が見下ろせる。




「次はあの水につっこむジェットコースターいこ!!!その次はあのブランコブンブンするやつでー、あー!あと上からビューンて落ちるやつもいいなぁ!!」


「がんばれ佐藤」


「え、あーし?」


「思わずギャルが出てきてるぞ佐藤」


「今日は俺だけじゃなくてー、後ろの二人もいるんだからぁ、順番にいけるっしょー」




ね!と佐藤が二人にウインクを投げるが、二人は首を傾げていた。


あの二人が鞠についていけるのか……少し心配である。




1周を回って降りた頃には、比嘉くんと渚くんの仲もだいぶ打ち解けて来たように見えた。




「ただいま地上ー!!」


「鞠さんはなにしてても楽しそうだね」


「むふふー!ひがっちも楽しもー!」




比嘉くんと渚くんが降りてきた頃には、比嘉くんの敬語がなくなっていた。


どうやら渚くんと練習していたようだった。




「ひがっち、絶叫いけるぅ?」




佐藤がそう比嘉くんに聞くと、にこやかな笑顔で「結構大丈夫だよ」と答えてくれた。


本当にに大丈夫かな……合わせてくれるだけじゃなければいいんだけど……と私が心配していたのも最初だけ。


どんどん絶叫系に足を進めていく鞠ににこやかに付き合い続けてくれる比嘉くんの姿がそこにはあった。




にこやかに次々と絶叫系に乗っていく比嘉くんに、この人本当に強いなと思った。

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