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その後、私たちが真っ先に向かっていった先は観覧車。
昼間の観覧車はすいていて、すぐに乗ることが出来た。
いつもの4人でひとつの観覧車、比嘉くんと渚くんでその後ろの観覧車に乗った。
鞠は後ろの観覧車に手を振ったり、景色を見て、わー!!とはしゃいでいた。
「あの二人、ひとつのゴンドラの中に押し込めちゃって大丈夫だったのかしら」
そう緑が佐藤に聞くと、佐藤は「大丈夫じゃない?」と軽く返して後ろへ手を振った。
鞠にも佐藤にも手を振り返してくれる二人、とてもいい人だなぁ。
ちゃんと景色を見れているだろうか。
「まぁなーぎんはちょっと口悪いけどぉ、ひがっちは大人だし大丈夫っしょー」
「早速マリモのつけたあだ名で呼んでるし」
「鞠はね、鞠はねぇ、二人も仲良しになってくれたら嬉しいなーって思うよー!」
「こら鞠、跳ねないで、揺れる」
私の隣には佐藤が座っていて、鞠につられて佐藤まで騒ごうとしちゃうんだから。
こんな狭い空間で、なんて賑やかなんだ。
「ほらマリモ、もうすぐてっぺんにつくわよ」
そう教えてくれた緑の言葉を聞いて、鞠はガラスに張り付く。
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